鮮やかな朱と、コバルトブルーの海。美しすぎる「水上の鳥居」9選

Array
2019/09/08

鳥居には、神域と人間が住む俗界を区画する重要な役割があります。通常は神社の入り口として陸地に建てられるものですが、なかには水上に建てられた鳥居も多く存在します。

海や湖の上にただずむ鳥居は、朝日や夕景に映えてなんとも神秘的な雰囲気を醸し出します。今回は、全国各地に点在する「海や湖にたたずむ美しい鳥居」を9つ、紹介します。

えびす岩・大黒岩/北海道余市町

image by:Shutterstock.com

えびす岩」と「大黒岩」がある余市町は、札幌市から西北西に進み、小樽市をすぎた積丹半島の付け根に位置します。

この2つの岩があるのは、同町白岩地域の海岸から十数mはなれた海上の浅瀬。沖寄りのえびす岩は海面付近ががきわめて細く、どことなく不安定な姿をしています。

image by:Shutterstock.com

一方で、大黒岩はどっしりと安定感のある出で立ちで、上部には鳥居があります。えびす天、大黒天といえば七福神のなかでも特に商売繁盛の神様として、コンビで知られています。一般的に、鯛を釣った釣竿を持つのが「えびす天」、米俵に乗って打ち出の小槌を持つのが「大黒天」です。

大洗磯前神社/茨城県大洗町

image by:Shutterstock.com

大洗磯前神社」は茨城県の太平洋岸のほぼ中部、那珂川河口の南側にある大洗町の海岸近くの高台にあります。

主祭神は大己貴命(大国主命の別名)。平安時代の正史の1つ「日本文徳天皇実録」によると、斉衡3年(856年)12月29日にこの地に大己貴命と少彦名命が降臨したことから、那珂川をはさんで北側にある酒列磯前神社(主祭神は少彦名命)ともに創建されました。

image by:Shutterstock.com

神磯鳥居は、まさにその降臨の地とされる、海上の岩の上に建っています。東に太平洋を望むこの地は、日の出の名所でもあります。太平洋の激しい荒波を浴びながら建つ神磯鳥居と、その背後に昇る朝日はとてもフォトジェニックです。

鹿島神宮/茨城県鹿嶋市

image by:Shutterstock.com

鹿島神宮」は、茨城県の太平洋岸の南部、鹿嶋市にあるとても古い神社です。鳥居の大きさは水底からの高さ18.5m、幅22.5mで、水上鳥居としては日本最大となっています。


一之鳥居は神社の西方、北浦の湖面上に建っています。ここは、かつて北浦を渡る参拝客の船着き場でした。12年に1度の大祭時には、岸から鳥居まで足場が作られて渡ることができるようになります。

image by:Shutterstock.com

鳥居は鎌倉時代に最初に建てられ、1918年に徳川2代将軍秀忠が社殿と合わせて水中鳥居を提供。その後、2013年に再建され現在の姿となりました。

いま読まれてます
エアトリインターナショナル オーストラリアってどんな国?夏までに行きたい「気になる都市」を見つけよう!
鮮やかな朱と、コバルトブルーの海。美しすぎる「水上の鳥居」9選
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます