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「ぼっち」最強。人はなぜ知性と金と人生を失ってまで群れたがるのか?=午堂登紀雄

道いっぱいに広がって歩く学生グループや団体旅行で大騒ぎしている人たちを見ればわかるとおり、人は群れると周囲への配慮を失い、利己的に行動します。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2017年8月21日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

あなたの人生の物語をハッピーエンドにしたいなら孤独を歓迎せよ

群れることで知性を失う

学生の群れを見て「幼稚だな」、暴走族の集団を見て「ほかにやることないの」と感じた経験はないでしょうか。

居酒屋の前に大勢が集っているとか、道いっぱいに広がっている学生グループとか、団体旅行で大騒ぎしている人たちを見ればわかるとおり、人は群れると周囲への配慮を失い、利己的に行動するようになります。

彼らは、人が通る場所で迷惑がかかりそうとか、騒ぐのは恥ずかしいとか、ひとりの時なら発動するはずの「理性」が機能不全を起こしてしまっているのです。つまり、人は群れると知性を失いやすいと言えます。

これは企業の不祥事も同じ構図で、集団で行動しているからこそ、「これはまずいだろう」「これやっちゃいけないだろう」と、組織を離れれば感じるはずの善悪の判断ができなくなってしまうのです。

一方、このような状況で「おかしい」と主張するのが、組織の中で孤立しているような人間です。彼らは人から嫌われること、孤独になることを恐れないから、おかしいと思ったことを堂々と主張できる。

普段はうっとうしい人でもあり、輪を乱す要注意人物ということにもなりやすいのですが、そんな異端児は組織の中のスパイスのような存在で、時に周囲を「ハッ」とさせることがあるのです。

ひとりなら自分で決めなければなりませんから、情報を集めて考えます。それこそ「知性を働かせる」人間の行為そのものではないでしょうか。

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群れることでお金を失う

群れるとなぜお金を失いやすいのかというと、お金の使い方を自分の判断ではなく、グループの判断に委ねられてしまうからです。

たとえば自分はもっと安いランチでいいのに、いつもの同僚たちが「あそこに行こうよ」となると、それに従わなければならない。グループ旅行でも、ホテルにお金をかけるくらいなら食事にお金をかけたいと思っても、グループの人たちの意志が違うなら、それに合わせないといけない

周りの人がお土産を買っているのを見ると、なぜか自分も「買わなきゃ」という気になって「あの人とあの人に…」などと、買う予定がなかったお土産を買ったりします。

しかし1人なら、周りに流されることなく、すべて自分で決めることができます。

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