検索窓に「若手 仕事」と入力すると、「辞める」「やる気ない」「仕事しない」といったネガティブな予測キーワードが出てきます。20〜30代の若手社員は、中堅以上の先輩・上司から見ると、仕事に対するモチベーションが低いように思われているのでしょうか?実際のところ、どうなのでしょう? パーソルキャリア株式会社が運営する「ダイレクト・ソーシング ジャーナル」が実施した『20代・30代の「はたらく価値観」本音調査2019』の結果から考察します。
若手にだって、やる気はある!
「仕事にやりがいは欲しいですか?」「仕事を通して成長したいですか?」「仕事を頑張ってお金を稼ぎたいですか?」という全ての質問に対して「そう思う」と回答した人は60%を超える結果になっています。
「少しそう思う」を合わせると、90%近くが「やりがい」や「成長」を求めつつ、「しっかりと稼ぎたい」と考えているようです。
プライベート重視と思われがちな20代・30代ですが、実際は「仕事へのモチベーションが高く、やる気も十分にある」と考えられます。
「成長」よりも、「やりがい」と「稼ぎ」を重視
「やりがい」「成長」「稼ぎ」に順位をつけてもらったところ、「やりがい」派(46.5%)と「稼ぎ」派(43.2%)に分かれる結果となりました。
「やりがい」派からは、「モチベーションの維持や成長のためには『やりがい』が必要」という声が多く聞かれ、「稼ぎ」派からは主に、「生活のためにはまずは稼ぐことが大切」という意見と、「仕事の評価が給与だから、給与が大切」という意見が挙がりました。
仕事も大事、でもプライベートは諦めない
「プライベートと同じくらい仕事も重要だと思いますか?」という質問に対して、50.8%が「そう思う」、25.4%が「少しそう思う」と回答する結果となりました。
「そう思う」「少しそう思う」と回答した人からは、「オンオフのメリハリ」や「仕事とプライベートのバランス」を重視する声が多く挙がったため、20代・30代の多くは、「プライベートも仕事も、どちらも充実させたい」というバランス重視型であることがわかります。
理想の残業時間は月10~20時間
「適切な業務量を考えるときに最も重視するものは?」という質問に対し、43.8%が「残業時間の少なさ」と回答しました。
「残業時間が少ない」と感じる境界線は、月10時間以内と回答した人が46.2%、月20時間以内と回答した人が33.8%でした。よって、20代・30代にとっては、毎日30分~1時間程度の残業が理想のようです。
20代・30代の「はたらく価値観」まとめ
20代・30代の「はたらく価値観」において、「オンオフのバランス」「メリハリ」「プライベートも仕事もどちらも大事」は重要なキーワードのようです。
しかし「やるが気ない」「仕事をしたくない」といった消極的なマインドで仕事に向き合っているわけではなさそうです。
もし職場の若手に対してネガティブな要素を感じたら、「その若手の価値観を維持しながら働くことができているか」「やりたい仕事ができているか」という視点で相手を見て、場合によってはフォローする必要があるのかもしれません。
source: PR TIMES