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台湾で子どもが病気に。日本語だけで現地で診察してもらった結果

年間200万人近い日本人観光客が訪れる人気の国・台湾。日本から近いうえ親日的、おまけに物価も安いので、グルメ、観光、買い物を思いっきり楽しむことができます。そんな台湾に2015年まで住み、悲喜こもごも様々な経験をしてきた日本人「小 籠包(しょう・ろんぽう)」さん。無料メルマガ『〜台湾大好き!メルマガ〜 レレレの台湾』の中で、その体験談を紹介してくれていますが、今回お届けするのは「現地の病院」について。実際に病気になってしまったらどうすれば良いのか? そのリアルな体験談を語ってくれています。

困った! 息子が台湾で病気に! さて、どうしよう?

1歳になった息子を台北市内の耳鼻科に連れて行きました。ええ、現地の病院ですよ。もちろん日本語なんて全く通じません。それまで病気らしい病気に一切かからなかった息子ですが、初めて、鼻かぜらしきものを引きました。なので、止むに止まれず耳鼻科に行ってみたのです。冠徳耳鼻喉科診所、それが私たちの行った台北市南港の耳鼻科の病院。小さな小さな町の耳鼻科です。病院のGoogleストリートビューはこちら↓。

さて、いきなりなんと説明すればよいのか、とりあえず受付に行くと保険証と居留証を見せて的なことを言われたので、それを見せてから、あとはスマホで翻訳した「鼻水が出る」「風邪を引いた」的な言葉を見せてなんとか説明。結果、診察室に通されて、1歳の息子は鼻の中にチューブのようなものを入れられ、鼻水をズルズルズルーと吸い取られました。それが日本の昭和40年代を思わせるような超古い機械だったのです。

よく見渡すと、置かれているものは、私が子供の頃に通っていた町医者の中にあったような、アナログな医療器具ばかり。昭和にタイムスリップした感覚に陥ったのですが、それでも先生は息子の鼻の中に長い綿棒を入れたり、何かを吹き入れたり、吸入器のような蒸気の出るガラスの管を鼻の中に入れてしばらく置かせたり…ああ、なんか子供の頃のお医者さんってこういうアットホームな内装で、こういうハイテクとは無縁なアナログな機械で、治ったような治らないような治療法だったよなーと思い出にふけってしまったのでした。

壁には手描きの解剖図のようなものが色あせたまま貼られていたし、先生の座っている椅子も木彫の中華風で、本当に不思議な感じがしたのです。そして気がつくと診察は終わっていました。隣に調剤薬局があるから、そこで薬を買って帰りなさい的なことをいわれたので、帰りに寄ってみると、その病院と裏で繋がっている建物でした…なるほど。

結論。台湾の病院は中国語ができなくても何とかなる

そして薬をもらって家に帰り、中を開けてみて驚きました。なんとそこには、これまた昭和な薬が入っていたからです。ご覧ください、この薬を。なんと「ミッ●ーマウス」のパチモンのイラストが描かれた薬袋で、そこにはhappyの文字が…な、なんだこの昭和な感覚。

これだから台湾生活はいろいろと面白いのです、アナログ人間にとって。台湾生活のあれこれを紹介するメルマガはまだまだ続きます。

image by:Shutterstock

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台湾に住んでいた時に食べたグルメ情報から、台湾の生活習慣、中国語もできない夫婦が台湾に住んで経験した「しくじり」の数々、街を歩いて見つけた路上観察物件、台湾の人々とのふれあいと「日台の絆」、台湾de子育て体験記、感動&仰天エピソードなど、台湾の「生」情報を毎月8のつく日にお届けいたします。

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【著者】 小 籠包(しょう・ろんぽう) 【発行周期】 8日、18日、28日など、8のつく日

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