秋元議員の元秘書宅捜索 現金不正持ち込みの関係先―外為法違反容疑・東京地検

2019.12.09
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by 時事通信

 自民党の衆院議員、秋元司・元環境兼内閣府副大臣(48)の元公設秘書ら2人の自宅を東京地検特捜部が外為法違反の疑いで家宅捜索したことが9日、関係者への取材で分かった。2人は海外から不正に持ち込まれた現金について、何らかの事情を知っている可能性があり、特捜部は押収資料を分析し、現金の流れの解明を進めるもようだ。
 関係者によると、現金は税関への届け出がされないまま、国内に持ち込まれた疑いがあるという。
 元公設秘書は10年以上にわたり、秋元議員の下で勤務。政策秘書も務めた「事務所の金庫番」的存在で、秋元議員の「右腕」となって議員を支えてきたという。
 元公設秘書は秋元議員が落選中だった2011年に東京都内に芸能関連の会社を設立。代表取締役に就いた。同社の後任の代表も秋元議員の元秘書で、議員は一時、同社の顧問に就任し、顧問料を得ていた。
 秋元議員は9日、記者団の取材に対し、元公設秘書が設立した会社について、「経営に口出しもしていないが、仕事はやるべきことはやっていると聞いている」などと説明。顧問に就いたのは落選中で、「私に対し、やましいお金の移動もない」などと語った。元公設秘書と最後に連絡を取ったのは、今年の夏ごろという。(2019/12/09-23:55)

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