首都大学東京は24日、大学院の入試の試験問題を事前に漏らしたり、平成28年の参議院選挙で特定候補者への投票を働きかけたとして、健康福祉学部の竹井仁教授を懲戒解雇処分にしたと朝日新聞、産経新聞、NHKなどが報じた。
飲み会の場で入試問題漏えい 首都大東京 教授を懲戒解雇https://t.co/vDPNfqOyKd
— NHKニュース (@nhk_news) December 24, 2019
飲み会で試験問題漏洩
大学によると、竹井氏は17年5月に実施された大学院国際徒手理学療法学コースの入学試験で、知り合いの受験者1名に対し、試験日前日の飲み会で試験問題の作者であることを自ら明かし、英語と小論文の問題内容を事前に漏らしたという。18年11月に受験者本人から「一方的に漏らされた」と大学に申し出があり、判明した。
竹井氏は事実関係を認め、「受験生に、受かって頑張ってほしかった」と説明しているとのこと。大学は改めて合否判定を確認し、本来合格となるべきだった受験者1名を追加で合格させた。外部の弁護士を含むチームで原因を分析し、再発防止策をまとめるという。また、今後については、複数の教員で試験問題を作成することなどを徹底すると述べた。
特定の候補者への投票呼びかけも
竹井氏はこの他にも、16年の参議院選挙の選挙期間中、複数の学生に特定の候補者への投票を呼びかけていたことで問題となっている。
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