「京都アニメーション」の跡地について、不特定多数が訪れるような慰霊碑や公園を整備しないよう地元町内会が要望書を提出したと毎日新聞などが報じた。
放火殺人事件が起きた「京都アニメーション」第1スタジオ。地元町内会は、建物解体後、慰霊碑などに整備しないでほしいと要望書を出しました。https://t.co/MX1go3Eai0
— 毎日新聞 (@mainichi) December 25, 2019
凄惨な放火事件
7月18日。青葉真司容疑者が、京都アニメーションのスタジオ1階に侵入し、バケツに入れた10〜15リットルのガゾリンをまいた後、ライターで火を放った事件である。事件当時スタジオでは70名のスタッフが働いており、35名は重軽傷を負いながらも救出、搬送された。しかし、逃げ場を失った社員は33名もおり、遺体で発見された。その後、搬送先の病院で3人が亡くなり、36名の犠牲者が出た。
京アニ社長「公園をつくりたい」
7月の朝日新聞の報道によると、跡地について京アニ社長は、「近所の方は建物を見たくないと思う。早い段階で目隠しをして撤去したい」と述べ、その上で「思いとしては、できれば公園にして碑を作りたい」と切なる胸の内を語っていた。
地元町内会が守りたい「平穏な生活」
町内会長によると、「多くの人が訪れ続けると、平穏な生活が壊される」というのが理由。14日の町内会では、加入している23世帯の意見が一致したとのこと。解体終了は2020年4月下旬と予定されているが、それまでに利用の方向性を示すよう求めた。「京アニ」側は、ご遺族や関係者と協議するとし、総合的に判断すると回答した。
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