ミサイル攻撃から旅客機墜落、地震まで。本日のイラン情勢まとめ

2020.01.08
by tututu
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ミサイル発射、旅客機墜落、地震。イラン、今日の出来事まとめ

日本時間の8日午前7時半ごろ、イラクに駐留するアメリカ軍などに対して、イランが弾道ミサイル十数発を発射したことが明らかになった。NHKなどによると、イラク西部のアサド空軍基地と、イラク北部のアルビルの基地の、少なくとも2か所が狙われたとしているが、アメリカの複数のメディアは、政府関係者の話として、これまでのところアメリカ軍兵士の犠牲者は、確認されていないと伝えているという。
一方、イランの革命防衛隊は国営テレビを通じて声明を発表。攻撃の作戦名を「殉教者ソレイマニ」だとした上で、「われわれは傲慢なアメリカに警告する。アメリカがさらなる挑発行為をとれば、一層激しく、破壊的な報復に直面することになる」としつつ、「緊張の激化や戦争は望んでいないが、あらゆる攻撃に対して自衛の措置を取る」としている。
これに対し、アメリカのトランプ大統領はTwitterを更新し、「すべて順調だ。イランからイラクにある2か所の基地にミサイルが発射された。いま被害の状況を確認している。今のところ非常によい」と述べ、8日朝(日本時間の今夜)に何らかの声明を出すと明らかにした。

一気に緊張状態となったアメリカとイラン。しかし、この日イランで起きたのはこれだけではない。偶然なのか、それとも何かしら関係性があるのか、不可思議な出来事が立て続けに起こっている

首都テヘランで飛行機が墜落

共同通信などによると、イランメディアは8日、イランの首都テヘランの空港近くでウクライナの旅客機が墜落したと報じた。約180人が乗っていたとみられる。墜落したのは、ウクライナ国際航空のボーイング737型機で、テヘラン近郊のイマームホメイニ国際空港を出発し、ウクライナの首都キエフに向かっていたが、離陸直後に墜落したという。現地の消防当局の責任者は、イランの国営テレビに対し、墜落した現場では救助活動を行っているものの、旅客機の機体は激しく燃えていて生存者がいる可能性は低いという見通しをNHKが伝えている。

旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ、「フライトレーダー24」によると、墜落した飛行機は予定より1時間ほど遅れて、現地時間の午前6時すぎにイマーム・ホメイニ国際空港を離陸。その後、北西方向に飛行したが、離陸からおよそ30分後に航跡が途絶えたという。

墜落した原因について、イマームホメイニ空港の広報担当者は、地元のメディアに対し、「墜落の原因は、技術的な問題の可能性が高い」とし、イランによる米国への報復攻撃とは無関係だと主張しているが、詳しいことはわかっていない。

救助チームが墜落現場に派遣されていて、「機体は炎上したが、われわれは要員を派遣した。生存者を救出できるかもしれない」と望みを託したが、現地では「飛行機は火の玉となって墜落」「乗客全員が死亡」との報道もあるようだ。

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