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関税引き下げで米国産牛肉の価格が安く。「お得」な牛肉に消費者の反応は?

今月1日、新たな日米貿易協定が発効し、アメリカから輸入される牛肉やワイン、ナッツなどの関税が引き下げられたことを NHKニュース時事通信日本経済新聞などが報じました。牛肉の関税は、28.5%から26.6%になります。

この協定の発効により、イオンリテール、イトーヨーカ堂などの大手スーパーではアメリカ産牛肉の値下げセールをスタート。イトーヨーカ堂では8日から6日間の限定セールとしてアメリカ産の牛肉をこれまでより10%〜20%程度安い価格で販売し、イオンリテールはアメリカ産牛肉の一部を9日から10%程度値下げしたことを NHKニュースが伝えています。

アメリカ産牛肉の関税は今後も段階的に引き下げられ、2033年度に9%まで下がることになっており、昨年まで100gあたり250円だった価格は、今年299円に、2033年には197円にまで値下がりする予定です。

これを受けて、ネット上では「消費税増税の中での値下げは嬉しい」などと歓迎する声がある一方、国産牛肉との価格格差が広がることから国内畜産業の継続を危ぶむ声や生産者の暮らしを心配する声などがあがっています。またアメリカ産牛肉の安全性や生産者の過酷な労働環境について、問題提起もされています。

安心して食べられ、国内の畜産業者を守ることになる国産牛と手に取りやすくなったアメリカ産牛肉を前に、消費者自らが選択を迫られていくのかもしれません。

Next: 安いのは嬉しいが、歓迎されざる米国産牛肉の事情

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