安倍首相主催の「桜を見る会」における不正疑惑と国民の政権不信が止まらない。昨年11月22日に参院予算委員会に提出された推薦者名簿の「推薦部局名」が加工により消されていた問題で、内閣府人事課長と課長級参事官が国会提出の前日に加工していたことが、16日の参院予算委員会の理事懇談会(非公開)および野党合同追及本部のヒアリングで明らかになった。毎日新聞 、朝日新聞 、しんぶん赤旗 などが報じている。
「桜」名簿、人事課長らが推薦部局名消す 国会提出前日https://t.co/caKpbud0DO
内閣府が国会に提出した「桜を見る会」推薦者名簿の一部に、「首相枠」などの推薦を取りまとめた推薦部局名を消す加工をしていた問題で、内閣府人事課長と課長級参事官が国会提出の前日に加工したことがわかりました。 pic.twitter.com/KuJMgNosGQ
— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) January 16, 2020
内閣府は16日の参院予算委員会の理事懇談会で、「桜を見る会」の推薦者名簿の推薦部局を隠して国会に提出していた問題について、加工が提出前日に行われたことを明らかにしました。 https://t.co/DtYqwcHAyu
— 毎日新聞 (@mainichi) January 16, 2020
しんぶん赤旗 によると、加工により消されたのは「内閣官房内閣総務官室」の部局名だが、11月20日の国会で大西証史内閣審議官が「取りまとめた推薦者名簿は破棄済み」と答弁していたため、追求本部から「国会答弁との整合性を取るために推薦部局名を削除したのではないか」との批判が上がるも、政府担当者は「内閣府人事課として推薦したのに、(内閣官房内閣総務官室総理大臣)官邸事務所から推薦したと見えてしまうので、適切ではないと考え、削除した」などと説明。しかし「内閣府人事課が推薦部局ということを示す文書はない」と答えたという。
朝日新聞 は、菅官房長官が16日の記者会見で、国会答弁と整合性をとるためではないかとの指摘について「それはまったくない」と否定し、「最終的な推薦者は内閣府の人事課であり、それと異なる記載は誤解を招くのではないかと懸念し、消したということだった」と釈明したと報じている。
菅官房長官や政府担当者の苦しい言い訳に、ネットでは「見苦しい」「加工ではなく改竄だ」「証拠を隠し、破棄し、改竄する安倍政権特有の現象だ」「また官僚に責任を押し付け逃げるのか」と、怒りと批判の声が上がっている。
菅官房長官は「加工」と表現したが、意図的に白く塗りつぶされたのであれば、また安倍政権は文書の「改竄」をしたことになる。そろそろ見え透いた嘘を重ねるのはやめ、改めるべきところは改め、明らかにすべき責任の所在を明らかにして欲しいと国民は願っている。
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