気づいたら二重請求。恐ろしい「メルカリ」詐欺の悪質な手口

2020.01.17
by MAG2NEWS編集部 NK
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スマートフォンなどから、誰でも簡単に商品の売り買いができるフリマアプリ「メルカリ」。品物が届いてから出品者に入金されるシステムのため、安心して楽しめると人気だ。しかし、この「メルカリ」などのフリマアプリを利用した詐欺が横行していると話題になっている。こうして話題になったのは、被害者たちのツイートがきっかけである。



「メルカリ」の落とし穴

「メルカリ」では、配送方法が選択できる。「らくらくメルカリ便」、または「ゆうゆうメルカリ便」以外の「ゆうパック」などの配送方法が指定されていた場合、出品者に住所などを知られてしまう。これが今回の詐欺に繋がった。

利用された「Paidy」

詐欺に利用されたのは、オンラインショップなどで簡単に利用できる決済サービス「Paidy」。事前登録やクレジットカードは必要なく、携帯電話とメールアドレスさえあれば誰でも決済できるサービスである。通常は、購入者がコンビニや銀行でまとめて月に1回支払うのだが、もし購入者が商品の代金を支払わなかった場合は、商品の送付先に請求書が届くシステムになっている。

悪質な詐欺の手口

「メルカリ」と「 Paidy」を利用した詐欺は、以下のように行なわれた。

  1. 詐欺師となる出品者は、無在庫のままメルカリなどに出品
  2. 落札されたら、「Paidy」を利用してビックカメラなどのサイトから商品を購入し、配送先として落札者の住所を入力
  3. 落札者に「ビックカメラ」などから直接荷物が届く
  4. 落札者が「受取連絡」をし、出品者に振り込まれる
  5. 翌月、落札者にPaidyから支払い通知がくる

つまり、詐欺師は商品を送らずとも、商品代金を得ることができるのだ。一方で商品の購入者は、メルカリへの支払いとビックカメラなどのサイトへの支払いを二重で行なわなければならない。

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