2名死亡の新型肺炎、迫る中国の旧正月。日本の対策は万全か?

2020.01.17
by MAG2NEWS編集部 NK
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中国・武漢市で発症が相次ぎ、2人目の死亡が確認されている「新型肺炎」。日本でも、神奈川県在住の中国人男性からの発症が確認されている。新型コロナウイルスは、武漢市の海鮮市場で扱われていた動物から感染した可能性が指摘されていたが、武漢市当局は「ヒトからヒトへの感染の可能性を排除できない」との見解を示したと、産経新聞朝日新聞などが報じている。

ヒトからヒトへの感染は

患者が多く出入りしていたとされる武漢市の海鮮市場だが、今回日本国内で感染が確認された男性は立ち寄っていなかった。しかし、今回の新型コロナウイルスを関係しているかは不明だが、現地の方と現地で生活していた可能性がある。また、別の肺炎を発症した夫妻のうち、夫は海鮮市場で働いていたが、妻は市場には行っていなかった。このことから、ヒトからヒトへの感染のリスクは極めて低いが「ある」との見解が示された。コロナウイルスは、咳などを通じて飛沫感染しやすいウイルスといわれているため、外出中のマスクの着用や外出後の手洗いうがいなどは徹底して行ないたい。

検疫をすり抜けた新型肺炎

厚生労働省は昨年12月以降、国内の検疫体制を強化していた。サーモグラフィーを用いた発熱確認に加え、武漢市からの入国者に対しては、発熱や咳などの発症がある場合は自己申告するよう促していた。しかし、日本国内で感染が確認された中国人男性は帰国時に解熱剤を飲んでおり、検疫をすり抜けられた。

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