ガストやジョナサン、バーミヤンなどを経営するファミリーレストラン最大手「すかいらーくホールディングス(HD)」が、半世紀にわたって続けてきた24時間営業をすべての店でやめることになったと、NHKニュース、日本経済新聞などが報じた。人手不足や近年の働き方改革などの影響により決断されたようだ。すでにコンビニエンスストアなどの業種でも、24時間営業を見直す動きが出ており、最大手のファミレスグループの「24時間営業廃止」は、同業者にも大きな影響を与えるものとみられている。
すかいらーくHD 全店で24時間営業取りやめへ #nhk_news https://t.co/vbMgdvOi29
— NHKニュース (@nhk_news) January 20, 2020
「ガスト」や「ジョナサン」を展開するファミレス最大手すかいらーくが、1972年から手がけてきた24時間営業店を全廃します。人手不足・人件費上昇と深夜の売り上げ減少が背景です。https://t.co/x1iEinHvOo
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) January 20, 2020
24時間営業の「草分け」による廃止の衝撃
NHKニュースによると、すかいらーくHDは、ファミレスとしては他社に先駆け1972年に24時間営業を始めた「草分け的存在」で、一時はグループの2割にあたる728の店舗で24時間営業を行っていたという。しかし、関係者の話として、人手不足を背景に従業員を確保するための「働き方改革」が急務のほか、消費者のライフスタイルの変化に対応するため、24時間営業をすべての店でやめることを決めたとしている。
この廃止は、おそらく同業他社にも波及し、あらゆる業種で「脱24時間営業」の流れが加速していくと思われる。その口火を切ったのが、「24時間営業の草分け的存在」である、すかいらーくHDの店舗というのは象徴的だ。
具体的には、ジョナサンの92店、ガストの62店など合わせて155店で、1月から4月にかけて段階的に24時間営業を廃止していくという。また、同グループの他の約400店舗でも営業の終了時間を2〜3時間ほど早め、深夜営業を大幅に見直すとしている。
この報道について、ネット上では、「まずは最低賃金で働かせるをやめろ」「人手不足は前から分かっていたのに」「24時間の必要性ないよ」「東京五輪中に宿泊されないために?」など、多くの意見が挙がっている。