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2020年上半期の転職市場予測「採用は慎重傾向」。不透明な経済情況で企業姿勢にも変化

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が、2019年12月の転職求人倍率「doda 転職求人倍率レポート」を発表しました。2020年、企業の採用活動にはどのような動きがあるのでしょう。昨年末の概況や近年の転職求人倍率・求人数・転職希望者数の推移から、2020年上半期の転職市場予測を見ていきましょう。

2019年12月の概況

2019年12月の転職求人倍率は、前月比+0.33ポイントの3.14倍となりました。求人数は前月比99.99%、前年同月比106.5%となりました。転職希望者数は前月比89.4%、前年同月比101.9%でした。

業種別では、「その他」を除く8業種のうち「メディア」「金融」「小売・外食」「サービス」の4業種で求人数が増加しました。求人の増加率が特に高かったのは、「小売・外食」(前月比103.9%)、「メディア」(前月比102.1%)でした。

職種別では、11職種のうち「営業系」「技術系(電気・機械)」「技術系(建築・土木)」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」の5職種で求人数が増加しました。求人の増加率が特に高かったのは、「事務・アシスタント系」(前月比110.3%)、「販売・サービス系」(前月比103.1%)でした。

出典: PR TIMES

出典: PR TIMES

出典: PR TIMES

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12月の求人倍率は例年上昇傾向にあり、2019年12月は過去最高を記録した2017年12月の3.16倍に次ぐ高水準でした。求人数は先月から横ばいですが、転職希望者数の減少幅が大きかったため、求人倍率が大きく上昇しました。

求人倍率は高水準ですが、求人数の増加は緩やかになっているため、数年前の活況な状態からは変化が見られます。

転職求人倍率・求人数・転職希望者数の推移

2013年以降、既存事業のテコ入れや注力事業への投資のために、中途採用を強化する企業が多く、求人が右肩上がりに増加する時期が長く続きました。しかし、2020年は景気の見通しに対する慎重論もあり、直近2~3年に比べて、企業が中途採用を抑える傾向になることが見込まれます。

新規の採用ではなく、これまでに採用した社員の定着や育成に力を注ぎ、既存の人員でより高い成果を出そうという考えにシフトする企業が増加しそうです。(doda編集長 大浦 征也)

出典: PR TIMES

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Next: 採用活動に落ち着きも、求人数は緩やかに増加?今後の市場予測は?

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