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年の差婚は幸せになれるか?20歳下の女性と結婚したいというアラフィフ男性の婚活=山本昌義

今回は、年収800万円のアラフィフ男性が、20歳年下女性と結婚したいというお悩みをいただきました。こちらの状況について客観的な視点からお答えします。(『婚活FP山本の実例分析書 ~運命の出会い、その先を見据えて~』山本昌義)

プロフィール:山本昌義(やまもと まさよし)
山本FPオフィス代表、CFP。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年に山本FPオフィスを設立。現在は「婚活FP」を名乗り、婚活パーティ等を企画しながら婚活中の方、あるいは結婚直後の方など比較的若年層の精神面・経済面双方の相談業務をメインにこなす。中立性の確保の点から、一切の商品・代理店は扱っていない。

アラフィフ男性は老後のためにも現実的な結婚を

恋愛はともかく、結婚となれば20歳の差を補うだけの経済力が必要

今回は40代後半の独身男性から、婚活についてお話を頂きました。「今さらながら、できれば30歳くらいの女性と結婚したい。どう思う?」

当人は年収800万円の上場企業社員。今まで女性と遊ぶことはあっても結婚は考えられず今になって急に結婚願望が湧いたとの事です。ちなみに年齢は子供を考えてとのこと。比較的よく聞く話かもしれませんね。とはいえ、やはり考え物かもしれません…。

今回は、アラフィフ男性の婚活について少し建設的な考え方をお伝えします。

さて、まずは基本ですが『可能性ゼロではないが、かなり厳しい』やはり、この現実は知っておきましょう。確かに、恋愛なら相応にお金さえあればその年齢でも相手にされることもあるでしょう。しかし、結婚となると話が変わってきます。

一般的な女性の場合、年齢差はせいぜい3歳で許容度の高い人でも5歳程度が限界です。それを超えるには超えるほどに経済力が必要で20歳差を狙うには、あなたでは経済力不足かと。これを埋めるには経営者並みの経済力が必要です。

このため、どうしても30歳女性を狙いたいなら「結婚できない人生」も覚悟する必要があります。それがイヤなら、素直に当初から40歳前後の女性を狙うほうが賢明です。

また、年の差婚を狙う男性は多いものの実際に年の差婚を果たした男性に聞けば幸せとは程遠い生活を送る方も極めて多いといえます。もちろん根本的な問題はジェネレーションギャップ。結婚後も変わらないワガママに耐えられないことも多いです。

叶えることも、叶っても厳しい年の差婚を本当に狙うのか一度じっくり考えてみましょう。

さて、並行的に大切なことなのですが『ちょっと未来への危機感が弱すぎる』結婚しないと老後破産も十分あるでしょうね。どうやら年収には自信があるようですがその年収は、あと10年ほどで無くなります。定年後は年収半減が普通、それも5年だけです。そればかりか、今は大手でもリストラが…。

その後は年金生活となりますが今の生活水準と比べれば、全然足りません。このペースなら、70歳までも持たないでしょう。退職金を考えても75歳程度が限界です。

人生100年時代、最後の25~30年どうしますか?

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