fbpx

コロナショックで株式市場は未知の領域へ。最悪シナリオを逆手に取る投資戦略は

本記事の「最悪シナリオ」は、不幸にも的中しつつあるようだ。五輪の延期or中止は既定路線となり、経済と市場の混乱は超えてはならない一線を超えたようにも見える。

新型肺炎で五輪中止?見極めのポイントと日経平均の下値メドは?

遂にリーマン超えか?新型コロナウイルスの脅威

【3月16日更新】2月25日に公開した本記事の「最悪シナリオ」は、不幸にも的中しつつあるようだ。新型コロナウイルス(COVID-19)は欧州を中心として世界中に感染が拡大、イタリアやフランスで商業施設が閉鎖されるなど実体経済に甚大な影響を与えはじめた。

株式市場も20日間あまりでNYダウが約5,000ドル、日経平均株価が5,000円の急落となり、リスク回避の動きはより一層強まっている。米FRBは3月16日朝、政策金利を1%引き下げて事実上のゼロ金利に踏み切ったが、時間外のダウ先物が急落で反応するなどマーケットの先行きは極めて不透明だ。

東京五輪の延期や中止に言及する報道も急増しているが、気になる今後のシナリオに関しては無料メルマガで常時アップデートしているので、ぜひご一読いただければ幸いである。

次項からは、2月25日に公開した内容をそのまま掲載する。およそ3週間が経過したが、現在も「最悪シナリオ」の骨子は変わっていない。(以上、更新終わり)

「ただちに影響がある」個人投資家も新型肺炎を警戒

個人投資家の中には、先回りで「コロナリスク」対策を粛々と進めてきた強者もいる。たとえば“早耳”として知られ、「MONEY VOICE」への寄稿歴もある株式専業トレーダーのH氏は、匿名を条件に次のように語った(2月17日)。

「年明け早々から新型コロナ関連株が買われていましたが、あれはマネーゲームの側面が強かった。私がまずいと感じたのは、国内2人目の感染者が確認された1月24日。それから、中国当局が春節の連休を2月2日まで延長することを決定した1月26日です。こうなると事態が容易に収束するとは考えにくく、あと1週間から10日程度で、日本国内でも強い危機感が醸成される可能性が高いと予測したのです」

そこでH氏は急遽、自宅近くのドラッグストアやネット通販サイトで、まだ潤沢に在庫されていたマスクとアルコール消毒薬を大量確保。現在も、新型肺炎に関する新たな報道が出るたびに、非常食や日用品の“大人買い”に努めているという。

200220gd_1

「日本の水際対策は失敗したと見ています。今後、新たな感染者が確認されるたびに、人々の認識はネガティブに変化していくでしょう。その負の感情の閾値はどれくらいか?今のところ、電気・ガス・水道などのライフラインが停止する恐れは低いと考えていますが、パニックのクライマックスはまだ先。私は最低でも半年分程度の食料を備蓄してトレードに挑むつもりですよ」

H氏は、決して新型コロナウイルスの蔓延を願っているわけではないと断りを入れつつ、平均的な日本人は正常性バイアスに支配されすぎていると指摘する。「今の状況で、すし詰めの満員電車で通勤するなど、冷静に考えれば危険だと分かるはずなのですが…仕事だから仕方ないのでしょうね」とあきらめ顔だ。

ただ、トレードの観点では、ウイルス感染拡大が市場で意識されることによる急激なリスクオフと、そこからの株価切り返しのタイミングは絶好の狙い目になるという。今後も積極的にポジションを取っていくというH氏。いざとなれば、余剰備蓄はサラリーマン時代の同僚たちに無償で配るつもりだと話していた。

今後考えられる「最悪のシナリオ」とは?

個人投資家H氏の見通しは極論に過ぎると感じる読者もいるだろう。しかし今、市場関係者の間でまことしやかに囁かれている「最悪のシナリオ」はその上をいく。すなわち、この7月に開会式が迫った東京オリンピックの開催中止シナリオだ。

新型コロナウイルスの影響は、すでに世界のスポーツに及んでいる。特にゴルフ界は深刻で、中国、タイ、マレーシア、シンガポールで開催予定だった試合が、次々と中止や延期に追い込まれてしまった。

国内はどうか? 2月16日の京都マラソンでは、中国在住ランナーに参加の自粛を呼びかける異例の措置が取られたが、強制力はなく、要請を受け入れずに出場するランナーも多数いた模様だ。

万一、このようなスポーツ大会をきっかけに感染が拡大する事態となれば、我が国の新型コロナ対策に世界から厳しい批判が集まることは避けられない。3月1日の東京マラソンが一般参加者の出場を取りやめたのは、このような深刻な現状を反映していると言える。

今のところIOCは「東京五輪の延期や中止は必要ない」としているが、米ニューズウィーク電子版が「WILL THE 2020 OLYMPICS BE CANCELLED?(2020年東京オリンピックはキャンセルか?」と報じる(19日)など、海外メディアでは五輪中止を懸念する論調が当たり前になってきた。最悪シナリオを絵空事と笑い飛ばせない程度に事態は切迫しているのだ。

では、投資のプロたちが考える「次の兆候」とは、具体的にどのようなものなのか?膨大な上場企業がある中で、急騰のポテンシャルを秘めた関連銘柄はどれなのか?タイムリーに知ることができれば、株式市場で大きなリターンを得られるはず。

忙しくて企業研究に時間を割けない副業投資家や、どうやって投資を始めていいのかわからない初心者は、「勝ち株ナビ」の無料分析を参考にするといい。的確な市場動向分析と、洗練された投資戦略の提供で定評があるサービスだ。

現在進行中?「五輪中止」最悪のシナリオ

下記はあくまで一例で、趨勢は向こう数週間のうちに明らかになるだろう。シナリオの実現可否は感染拡大対策の如何にかかっているが、「検査をしないかぎり感染者は増加しない」方式の杜撰な対応が続くようであれば、リスクはより高まることになる。

200220gd_2

・マスクやアルコール消毒薬が店頭から消える(※実現)

・水際対策に失敗し日本国内で感染が拡大する(※現在進行中?)

・トイレットペーパーや生理用品の買い占めが発生する

・クルーズ船を除く日本国内の感染者数が1,000人、死者が20人を超える

・感染者、死者がさらに増加。乳幼児や未成年者も犠牲に

・著名芸能人やYouTuberの感染が判明、重篤な状態に陥りパニックに

・感染拡大が止まらず国内企業・店舗の営業停止が相次ぐ

・全国のスーパーやコンビニで食料品が不足しはじめる

・日本国内の感染者5万人、死者1,000人超に

・多数の国が日本への渡航禁止令を発令

・IOCが東京オリンピックの無期限延期を決定

・安倍内閣総辞職

投資家としては、悲観シナリオと楽観シナリオのいずれにも対応できるよう、ルート分岐の見極めが極めて重要な局面であることは間違いない。

このような「コロナリスク」を含めて、「勝ち株ナビ」の無料メールマガジンでは、国内外のあらゆるマーケット動向を詳細に分析し、株式投資のプロが選んだ「厳選推奨銘柄」を毎週「2銘柄」無料で提供している。

これらの銘柄は市場関係者からも高く評価されている、複数の投資アナリストのアドバイスを受けて選定されたもの。世界のプロ投資家たちがしのぎを削る相場の世界を、個人投資家が勝ち抜くのは容易なことではない。常に相場の第一線で活躍するプロ投資家の分析は大いに役立ちそうだ。

的中率抜群「勝ち株ナビ」の3大メリットと豪華布陣

複雑多岐にわたるファクターにより時々刻々と変化する投資環境では、その地合いの意味と解釈、見通し、その時点で取り組むべき銘柄群の取捨をタイムリーに行う必要がある。そのため「勝ち株ナビ」では、多面的な外部アドバイザー陣を擁し、社会情勢判断を踏まえた分析を提供している。

<投資顧問部部長 元証券ディーラー>

200220gd_mb_img05
伊東 聡
東京都出身。高校を卒業後、証券会社の場立ちを経験し取引所内での自己売買(ディーリング)からシステムに移行するまで当時の店頭株(ジャスダック)専門のトレーダーを経験。25年近い証券ディーラー人生。経歴や武勇伝は数知れず、5分で8000万円やられた経験の一方で、月に3億円近い利益を上げた経験も。「Yahooファイナンス」や夕刊フジ「株ワングランプリ」でも活躍。本人曰く「三度の飯より株が好き」。

<外部アドバイザー>

菱田 雅夫(ファイナンシャルプランナー)
1969年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社、独立系FP会社を経て、2005年8月よりフリーに。現在は相談業務や、現行の執筆、セミナー講師等に従事する傍ら、TV・ラジオ出演などもこなすなどマルチに活躍。

S氏(アナリスト)
元四大証券のアナリスト。退職後は独立系金融会社アナリストとして活動。ディーラー及びアナリスト同士の幅広い情報網を持ち、長年の経験による分析手腕が業界関係者の信頼を集めている。

K氏(アナリスト)
大学卒業後、大手証券会社へ。その後、中堅証券会社でディーリングを担当し、現在は個人アナリスト。国内及び外資金融機関のアナリスト及びディーラーと進行が深く、また自身のディーリングを活かした分析力には定評がある。

「勝ち株ナビ」の利益を増大させる3つのメリットは次のとおり。これらの要素を満載した情報を、Webサイトとメールマガジンでリアルタイムに受け取れるのが人気の秘密だ。

screencapture-gdaj-jp-content-page-weekly4-html-2020-02-21-16_37_19

メールマガジンは毎週平日(月~金)に配信され、市場動向予測や推奨銘柄の情報を無料で受け取ることができる。ファイナンシャルプランナーによる無料コラムも、投資家ならずともぜひ押さえておきたい必読の内容となっている。

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス問題は、まだまだ予断を許さない状況が続く。株式市場はこの悪材料をこなし再び高値更新に向かうのか?それとも長期上昇トレンドの終焉となるのか?一般大衆の心理状態は、良くも悪くも極端に振れやすい。株式投資において、行きすぎた悲観や楽観、パニックは期待リターンの源泉と言える。プロの分析をタイムリーに受け取るために、まずは無料のメールマガジンに登録してみてはいかがだろうか?

金言、格言、迷言 etc.

「死者が続出したら政権が持たない」(日本政府筋)

「本当に儲けようと思うなら、自分で経済の動きに注意すること」(是川銀蔵)

「優れたトレーダーの条件とは、精神的に強く、自分独自の考え方を持っていて、物事が極端に振れたときなどは逆のことを考えられる者」(ブルース・コフナー)

「まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ」(ジョージ・ソロス)

「新型肺炎はピークアウトしたのではないか」(NHK)

「日本の感染対策はアフリカや中国と比べても全然ひどい」(大学教授・感染症専門医)

「反省が伝わらない自分に反省したい」(環境大臣)

「ウイルスはゴジラみたいな咳をしないと届かない」(厚生労働省東海北陸厚生局長)

「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね」(尾頭ヒロミ)

「街に血が流れる時は買い時」(ネイサン・ロスチャイルド)

文:マネーボイス編集部
image by:Alexander Khitrov | daphne.t | MIA Studio / Shutterstock
source:G&Dアドヴァイザーズ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー