一部学校再開、教室に笑顔 テーマパークも営業再開―新型コロナ

2020.03.17
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by 時事通信

下校する静岡市立大里中学校の生徒ら。臨時休校となっていた同市の小中学校では16日、生徒らの登校が再開された=16日午後、静岡市

下校する静岡市立大里中学校の生徒ら。臨時休校となっていた同市の小中学校では16日、生徒らの登校が再開された=16日午後、静岡市

 新型コロナウイルスの感染拡大で全国の学校が臨時休校する中、一部自治体の学校では16日、2週間ぶりの授業が始まった。教室には笑顔が戻ったが、席の間隔を空けるなど手探りも続く。
 大里中学校(静岡市)ではマスク姿の生徒が会話を弾ませ、にぎやかに下校した。3年の和田みんみさん(15)は「休校前と変わらない何気ない一日。楽しかった」と笑顔を見せた。規模を縮小した卒業式が19日に控えており、「簡素だとしても、みんなで式ができてうれしい。残りの数日間、お世話になった先生に感謝を伝えたい」と話した。


臨時休校が明け、初日の授業を終えて帰宅する児童ら=16日午後、那覇市の城東小学校

臨時休校が明け、初日の授業を終えて帰宅する児童ら=16日午後、那覇市の城東小学校

 山手小学校(兵庫県明石市)では再開に当たり、教室の席の間隔を空け、手洗い場などの掃除は教員がすることにした。色川敏也校長は「行動制限がある休みは、子どもたちには厳しいものだった」と話した。城東小学校(那覇市)の平敷兼栄校長も「2週間の遅れを取り戻し、クラスごとの進み具合をそろえなければ」と語った。
 佐賀県は16日に再開の方針だったが、県内で感染者が出たため、臨時休校を継続した。落合裕二県教育長は「保護者や学校現場を混乱させて申し訳ない」と話した。
 一方、テーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)もほぼ2週間ぶりに、屋外施設など限定で営業を再開した。入り口でサーモグラフィーを使い来場者の体温をチェックし、行列時は1メートル以上間隔を空けてもらうなどの感染対策を取った。見頃を迎えた100万本のチューリップを見たいとの声が多く寄せられており、広報担当者は「屋外ならリスクを下げられる。対策を徹底しているので、楽しんでほしい」と話した。(2020/03/17-07:08)

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