新型コロナ治療薬の早期開発で連携 五輪「完全な形で実現」―G7首脳がテレビ会議

2020.03.17
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by 時事通信

G7首脳とのテレビ会議を行う安倍晋三首相=16日夜、首相官邸(内閣広報室提供)

G7首脳とのテレビ会議を行う安倍晋三首相=16日夜、首相官邸(内閣広報室提供)

 先進7カ国(G7)首脳は16日、緊急のテレビ会議を行い、世界中に感染が拡大する新型コロナウイルスへの対応を協議した。流行を抑え込むため、G7が連携して治療薬の開発を加速させる方針で一致。世界経済への影響を最小限に抑えるため、必要かつ十分な経済財政政策を実行していくことも確認した。
 テレビ電話によるG7首脳会議は初めて。G7は、協力の具体的な内容を盛り込んだ首脳声明を出す。


G7首脳とのテレビ会議を終え、取材に応じる安倍晋三首相=17日未明、首相官邸

G7首脳とのテレビ会議を終え、取材に応じる安倍晋三首相=17日未明、首相官邸

 安倍晋三首相は会議後、夏の東京五輪・パラリンピックについて「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証しとして、完全な形で実現することについてG7の支持を得た」と記者団に説明。「新型コロナウイルスは手ごわい相手だが、G7で一致結束し、戦っていけば必ず打ち勝つことができる。そういう認識で一致できた」と強調した。日本政府によると、各首脳から五輪開催時期についての具体的な言及はなかった。
 首相は会議で「世界の英知を結集し、治療薬の開発を一気に加速すべきだ」と表明。世界経済への悪影響が懸念されていることを踏まえ、「G7としてあらゆる手を尽くしていくという力強いメッセージを発出すべきだ」と主張した。(2020/03/17-01:39)

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