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スルガ銀行、「かぼちゃの馬車」被害者の借金帳消しへ。九死に一生を得た投資家たち=姫野秀喜

スルガ銀行は3月25日、「かぼちゃの馬車」で被害にあった投資家に対し、物件を手放すことで借金を帳消しにすることを発表しました。これは騙された方にとってはものすごい朗報です。(『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』姫野秀喜)

プロフィール:姫野秀喜(ひめの ひでき)
姫屋不動産コンサルティング(株)代表。1978年生まれ、福岡市出身。九州大学経済学部卒。アクセンチュア(株)で売上3,000億円超え企業の会計・経営計画策定などコンサルティングに従事。合間の不動産投資で資産1億円を達成し独立。年間100件以上行う現地調査の情報と高い問題解決力で、顧客ごとに戦略策定から実行までを一貫してサポートしている。

2度と起こらない神対応

先月3月25日あたり、(コロナ騒ぎのせいであまり大きく報道されませんでしたが、)スルガ銀行は、不正融資に関与したとされる「かぼちゃの馬車」のシェアハウスについて、「物件を手放したら債務を免除する」という超太っ腹な対応を発表しました。

とりあえず、現時点で裁判に訴えている257人が対象のようですが、同様のシェアハウスのオーナーについても、依頼されれば同様の措置をとってもらえるとのこと。

いやー、良かったですね!

だまされてシェアハウスをつかまされた方々。本当におめでとうございます。

もうね、こんなウルトラCなことは、今後2度と起こらないでしょうから、本当に、みなさん自衛のために、しっかり勉強してから不動産投資ははじめましょうね。

ちなみに、同じスルガ銀行の融資でも、地方の築古RCとかを激高値でつかまされた投資家さんは、借金免除措置の「対象外」らしいです。

まぁ、不正融資が関与していればわかりませんが、「かぼちゃの馬車」のようにセンセーショナルかつ一致団結して訴訟することができない投資家さんは、これまで通り泣き寝入りしかないようです。

誰が損して、誰が儲けたのか

今回の当事者の損失と利益をまとめると、下記のようになります。

・スルガ銀行:不正融資の対応として、借金免除の責任を取らされる

・投資家自身:人生の終わりと思い、夜も眠れないストレスにさらされる

・販売した不動産屋:何千億円も利益を上げ、会社は破産、社長はドロン

いやー、おかしいですね。

スルガ銀行は、責任をとってお金を支払いました。トータルでの損失は数千億円単位になるかもしれません。

投資家さん自身も、家族と喧嘩したり、夜も眠れなかったり、自身の不勉強を嘆きまくって、しんどかったと思います。ネットの論調も「自己責任だ」とか「欲をかいたエリートざまみろ」などと言われ、相当なストレスだったと思います。

つまり、スルガ銀行も投資家も、もうすでに十分な罰は受けています。「これ以上は責めないであげてください」と言いたくなります。

Next: で、肝心な販売業者の社長とか、役員とか、ぼろもうけした人たちは今どこ?――

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