桜花賞は「別路線組」に注目! 春のクラシック開幕戦を制すのは?

2020.04.10
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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桜花賞、王道路線に陰り?変わってきた傾向

いよいよクラシックレースの開幕となり、今週は牝馬三冠の初戦となるG1桜花賞が阪神芝1600mを舞台に行われる。イギリスの1000ギニーを範としていることから国際的には「Japanese 1000 Guineas」としても知られるが、1939年の創設当時は中山芝1800mにて施行されていた。その後、1950年に阪神競馬場に移設されてからは現行の条件で定着し、今年で通算80回目の開催を迎えることになる。

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G1阪神ジュベナイルフィリーズやG2チューリップ賞など、世代限定の牝馬重賞は大半が芝1600mで行われることから、すでに順位付けが済んでしまっていることが少なくない。過去10年の桜花賞においても、前走6着以下「0-2-2-45」、前走6番人気以下「0-0-2-52」、と前走で掲示板外に敗れていた馬、そもそもの評価が低かった馬には期待しづらい印象だ(以下のデータはいずれも過去10年)。

また、桜花賞といえば、主なプレップレースとしてチューリップ賞を挙げられるが、同レースはG2へと格上げされた2018年以降「0-2-1-5」という成績で、これはG3として施行された2010~2017年の「6-4-5-21」と比較しても好走率が落ちている。直近3年の勝ち馬においても、2019年グランアレグリア(前走G1朝日杯フューチュリティS)、2018年アーモンドアイ(前走G3シンザン記念)、2017年レーヌミノル(前走G2フィリーズレビュー)と別路線組が3連覇中で、以前とは傾向が変わりつつあるのかもしれない。

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今年のチューリップ賞も上位3頭は阪神ジュベナイルフィリーズと同じ顔ぶれで、やはり別路線を歩んできた新興勢力との兼ね合いがポイントとなりそうだ。そのなかでも底知れぬ魅力を感じさせるのが(9)デアリングタクト。前走エルフィンSは2着に4馬身差を付ける快勝で、勝ちタイムの1分33秒6は名牝ウオッカが同レースで記録した1分33秒7を上回る。新種牡馬エピファネイアの産駒としても注目したい存在だ。

王道のチューリップ賞組からは(17)レシステンシアの巻き返しに警戒。2019年度のJRA賞最優秀2歳牝馬でもあり、阪神ジュベナイルフィリーズでは逃げて従来のレコードを0秒4更新した快速の持ち主。本番の厳しい展開でこそ真価を発揮するタイプでもあり、どういった戦法に出るのか興味は尽きない。

ほか、好相性として知られるシンザン記念から臨む(4)サンクテュエール、条件を問わずに相手なりの好走が続く(13)マジックキャッスル、ディープインパクトの後継種牡馬としても期待されるキズナ産駒の(5)マルターズディオサなど、実力拮抗の難解な一戦を呈する。

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【桜花賞】4月12日阪神、G1・芝1600m、フルゲート18頭 発走 15:40 サラ系3歳 オープン(国際)牝(指定)定量

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今年はオッズ割れも予想される混戦模様で、まさに百花繚乱と呼ぶに相応しい桜花賞となりそうだ。

text: シンヤカズヒロ

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image by:Shutterstock.com

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