実際は報告より5000人も多い?NY市のコロナ死者推計値に驚きの声

2020.05.12
by tututu
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ニューヨーク市の保健当局は、市内で新型コロナウイルスの感染で死亡した人数が、これまでに発表した公式統計よりはるかに多いとする分析結果を公表した。実際は5000人ほど多い可能性があるとし、今後詳しく調査する必要があるとNHKが伝えている。

NY市のコロナ死者数、実際は5000人多い可能性も

AFP通信によると、3月11日から5月2日の新型コロナウイルス感染症による死者は1万3831人、新型コロナウイルス感染症が疑われる死者が5048人で、計1万8879人となっている。

しかし、ニューヨーク市の保健当局は同時期に死亡した人数と比較するなどし、いわゆる「超過死亡」数を発表。これは新型コロナウイルスの感染拡大により、総死亡数がどの程度増えたかを示す推計値で、おおよその目安となる。

これによると、この期間内に市内で死亡した総数は3万2107人で、このうち2万4000人余りが新型コロナウイルスによって死亡したと推計でき、公式の発表より約5000人も多いことがわかったという。

あくまで推計値ではあるものの、なぜ5000人もの大人数が新型コロナウイルス関連による死者と把握されなかったのか。

ニューヨーク市では自宅で死去した人や、誤って陰性と判定されて亡くなった人などが多かったのではという見方を示していて、今後は市内で死亡した人の原因を詳しく調査する必要があるとしている。

一方、ニューヨーク州のクオモ知事は11日に行った記者会見で、15日から一部の業種や地域で経済活動を再開させることを明らかにした。州を10地域に分けて、空き病床数や検査数など7つの条件を提示。条件を全て満たしている中部や北部の3地域で、経済活動を再開させるとしている。

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