新型コロナウイルスとの関連が疑われ、米ニューヨーク州で多く確認されている「川崎病」に類似した症例が、102人報告されていたことがわかった。そのうち71%が集中治療室(ICU)に入ったといい、州では警戒を呼び掛けていると時事通信が伝えている。
米東部ニューヨーク州のクオモ知事は、同州以外にカリフォルニア州など14州と首都ワシントンも子供の血管などに炎症が起きる症状を調査中だと明らかにしました。 https://t.co/PCvyktZKjH
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) May 13, 2020
「川崎病」類似症例がNY州で増加
ニューヨーク州のクオモ知事は13日に会見し、全身の血管に炎症が起こる「川崎病」に似た症例が100件以上にのぼっていることを明らかにした。川崎病は主に乳幼児がかかるとされているが、今回報告されている症例では5歳から14歳が全体の約6割を占めている。
報告された症例のうち、6割が新型コロナ検査で陽性で、4割に抗体があったという。7割が集中治療室(ICU)に入り、約4割は現在も入院している。死亡が確認されたのは5歳男児、7歳男児、18歳の女性の3人。
TBSによると、クオモ知事は川崎病に類似した症状を示す子どもに対して、優先的に新型コロナウイルスの検査をするよう州内の病院に対して指示したといい、5日以上続く高熱や腹部の強い痛み、下痢またはおう吐、皮膚の変色などを症例の特徴としている。
米NY 18歳女性も死亡、「川崎病」に似た症状で https://t.co/54CsPYl2Nq #tbs #tbs_news #japan #news
— TBS NEWS (@tbs_news) May 13, 2020
また、ニューヨーク州以外にもカリフォルニア州などの14州、そして首都ワシントンも、この川崎病に似た血管などに炎症が起きる症状を調査中だとしている。
CNNによると、疾病対策センター(CDC)は新型コロナウイルスに関連する恐れがあるとして、医師に警告する準備を進めている。