大戸屋、冷凍食品販売 コロナ苦境で巣ごもりに商機
定食チェーンの大戸屋ホールディングスは19日、お店で人気のメニューの冷凍食品を販売すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大で苦境が続く中、自宅で食事を取る「巣ごもり消費」に商機を見いだす。
20日から東京都、埼玉・千葉・神奈川各県の22店舗で8種類を発売。メニューは、1番人気の「鶏と野菜の黒酢あん」(580円)や「さば塩焼き」(520円)のほか、「デミハンバーグ」(550円)など冷凍食品限定の商品も用意している。
自宅から店舗が遠く頻繁に来店できないシニア層らがターゲット。大戸屋の村山康介取締役は「家でも店の味を楽しめる」と話す。将来はコンビニエンスストアやスーパーでの販売も視野に入れている。
足元ではコロナの影響で来店客が減る一方、持ち帰りや宅配は好調。冷凍食品と持ち帰り・宅配で売り上げの5割を占める事業に育てたい考え。(2020/05/19-17:37)