中国の滑稽。一国二制度にしがみつく「台湾ストーカー」の醜態

kou20200521
 

今年1月の台湾総統選で再選を果たし、20日の就任式を経て2期目の任期をスタートさせた蔡英文総統。関係各国から祝福メッセージが届く中、中国からの圧力や嫌がらせは変わらず続いているようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では著者で台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国による妨害工作や武力威嚇の実態を明らかにするとともに、世界情勢が刻々と変わる中、旧態依然とした主張を繰り返す中国に、「明るい未来はない」と断言しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年5月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】中国の恫喝はもう台湾に通用しない

台湾の総統 2期目の就任式前に中国が圧力

2020年5月20日、台湾時間の午前9時から蔡英文総統の就任式が行われました。

新型コロナウイルスの影響で、式典は例年より大幅に規模が縮小されましたが、200人程度が集まったようです。また、国交のある14カ国と、日本やアメリカなど理念が近い27の友好国、計41カ国92人の政府要人から祝福のビデオメッセージが送られたそうです。

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ビデオメッセージを送ったのは、エスワティニ、グァテマラ、ハイチ、ホンジュラス、マーシャル諸島、ナウル、パラオ、ベリーズ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセント、ツバル、ニカラグア、パラグアイの国交ある国の要人65人、理念が近い友好国は、アメリカ、日本、オーストラリア、フィジー、インド、インドネシア、韓国、フィリピン、シンガポール、ドイツ、デンマーク、チェコ、スロバキア、イギリス、フランス、イタリア、ポーランド、リトアニア、ラトビア、カナダ、欧州連合からの27人だそうです。

とくに、アメリカは国務省の太平洋担当次官補や多くの上院議員など、過去最高レベルで就任祝賀の意を評したそうです。

また、総統第1期目の副総統だった陳建仁氏は、惜しまれながらも離任しました。新しい副総統は頼清徳氏です。

陳氏は、SARSが流行した際に中心になって感染防止に努めた専門家です。過去には、今回の新型コロナの統計で注目を浴びている米国のジョンズ・ホプキンス大学で博士号を取得しています。

陳氏は、規定上は副総統退任後も恩給の受給や送迎車などの待遇が得られますが、これら待遇を辞退し、引き続き中央研究院での研究に従事することを決めました。副総統待遇を辞退したのは陳氏がはじめてです。

新しい台湾内閣人事も事前に発表されました。以下、報道を一部引用します。

32人の部会(省庁)トップのうち、8人が新任するのを除き、続投がすでに発表されていた蘇貞昌行政院長(首相)をはじめ主要閣僚のほとんどが再任された。

 

新任するのは文化部(文化省)、科技部(科学技術省)、客家委員会、金融監督管理委員会、国家発展委員会、僑務委員会、移行期の正義促進委員会(促進転型正義委員会)、国家通訊伝播委員会の8省庁のトップ。このうち、文化部長には客家委員会の李永得主任委員、科技部長には呉政忠政務委員(無任所大臣に相当)が起用された。

 

一方、新型コロナウイルス対策で世界的に高く評価された陳時中・衛生福利部長(保健相)をはじめ、呉燮外交部長(外相)、林佳龍交通部長(交通相)などは再任される。

 

行政院の報道官を務めたKolas Yotaka(グラス・ユタカ)氏は総統府報道官の就任が決まっており、後任には同院で秘書を務める丁怡銘氏が充てられる。

行政院、新内閣の顔ぶれ発表/台湾

異色のIT大臣のオードリー・タン(唐鳳)氏も再任しています。

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