「競馬の祭典」日本ダービーも無敗の二冠?定説とされる条件は

2020.05.29
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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世代の頂点を決める一戦!コントレイル、無敗二冠なるか

今週の注目レースは、2017年に生を受けたサラブレッドの頂点を決めるG1東京優駿(日本ダービー)。「競馬の祭典」と称される日本ダービーは、競馬に携わる人々の憧れであるとともに、競走馬にとっても引退後の種牡馬価値を定める重要な役割を担う一戦だ。まずは、今年も同世代7,000頭以上の中からゲートインを果たした18頭に敬意を払いたい。

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昨年はG1ホープフルS、G1皐月賞を制するなど、4戦無敗の実績から単勝1.6倍と圧倒的な支持を集めたサートゥルナーリアが馬券圏外の4着に敗れる波乱の結末。ただし、当時は皐月賞で手綱を取ったルメール騎手が騎乗停止処分を受けており、短期免許で来日していたレーン騎手が代打を務めざるを得なかった事情を敗因に挙げる声も少なくない。乗り替わりでの勝利となると1985年のシリウスシンボリ、それがテン乗りであれば1954年のゴールデンウエーブまで遡らなければならず、日本ダービーを勝つためには継続騎乗が定説となっているからだ。

一方、昨年の勝ち馬ロジャーバローズは12番人気・単勝93.1倍の伏兵ではあったが、同馬が収まった1枠1番は過去10年で3勝を挙げる活躍をみせており、2010年にも7番人気・単勝31.9倍のエイシンフラッシュが下馬評を覆す走りで世代の頂点に立っている(以下のデータはいずれも過去10年)。1~5番人気に推されるほどの実績を兼ね備えた上位人気馬であれば枠順不問の傾向にあるが、6番人気以下は、1枠「2-1-0-10」、2~4枠「0-0-4-36」、5~8枠「0-0-1-74」、と内枠優勢であることを念頭に置くべきだろう。

先週に行われたG1オークスは、63年ぶりに「無敗の牝馬二冠馬」が誕生したことで話題となったが、日本ダービーで断然の人気が予想される(5)コントレイルも皐月賞馬として「無敗の二冠馬」を目指す立場にある。奇しくも馬番は父ディープインパクトと同じ3枠5番を引いているだけに、ドラマチックな展開に期待したくなるのも無理もない。

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前走皐月賞では無敗のG1馬対決として注目された(12)サリオスも虎視眈々と逆転をうかがう。その皐月賞では年明け緒戦、初めての距離延長など、戦前の課題が杞憂に終わる走りを見せており、3着馬に3馬身半差を付けていることからも世代屈指の実力馬であることに疑う余地はないはず。

ほか、外国産馬初の日本ダービー制覇がかかる(9)ダーリントンホール、名手武豊騎手との再コンビで乗り替わりのジンクスに挑む(15)サトノフラッグ、父キズナ同様にG2京都新聞杯勝ち馬として別路線組の主役を担う(13)ディープボンドなど、競馬の祭典を彩るに相応しい魅力の持ち主が揃った印象だ。

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【東京優駿(日本ダービー)】5月31日東京、G1・芝2400m、フルゲート18頭 発走15:40 サラ系3歳 オープン(国際)牡・牝(指定) 定量

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オークス同様に「無敗の二冠馬」が誕生するのか?あるいは1強に待ったをかける馬が現れるのか?今年は新型コロナウイルスの影響で76年ぶりに無観客開催の運びとなったが、やはり日本ダービーの高揚感は何物にも代えがたいものである。

text: シンヤカズヒロ

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image by:Shutterstock.com

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