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なぜ日本人は投資しない? 払拭できない「投資=あやしい」の固定概念=川畑明美

投資を勧めると、「あやしい」「そんなにうまい話はない」という反応を示す人が少なくありません。それが家族や親しい人からの提言でもです。なぜでしょうか。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

そんなにうまい話はない?

「そんなにうまい話はない」。

成人した子どもにiDeCo(個人型確定拠出年金)を紹介したらそんなふうに言われたと、お客様が話してくださいました。

同じ話をほかの兄弟に話したところ、すぐにiDeCoを始めたそうです。

人によっては「あやしい」と感じても、ほかの人は「あやしくない」と感じます。

私もiDeCoの制度を紹介していて、「国が提案するものは、すべて搾取のためだと思っていた」と、回答する方がいて、ビックリしました。

iDeCoは、簡単に言えば、自分のお金で年金の上乗せができる制度です。

年金なので、掛金は税控除があります。

厚生年金でも国民年金でも控除はありますので、同じことなんです。

少し調べればわかるのですが、その行動をするのが面倒で、「うまい話はない」と思い込んでいるのかもしれませんね。

投資話がどこからきたのかを考える

そのようなケースでは、無理強いをしないことです。思い込みは、本人しか外せません。

まずは、あなたが実績をつくって、本当に増えたところを見せるといいでしょう。利益が出ていない段階でいくら勧めても、頑なになってしまうだけです。

実際にお金を増やすことができて、税金の還付金も見せてあげれば、そのうちに興味が出てきます。

投資を「あやしい」と思うのは、知識や経験次第です。

知識や経験は、自分で行動しないと蓄積できません。

また本当にあやしい投資かどうかは、「その投資話がどこからやってきたのか?」を考えてみてください。

わざわざ手間と労力をかけて、見ず知らずの人にオイシイ話を持ってくることは、ありません。

普通ならば、お金を支払って情報を得るはずです。知人や友人だからと言っても、そんなに儲かる話をタダでは、教えてくれません。

タダで教えてくれるのは、それだけの「見返り」があるからです。もちろんその「見返り」の源泉は、勧誘されたあなたが支払うお金です。

私も30代の頃は、いろいろな投資を調べていました。海外の投資案件では、機中泊をして現地に見に行ったり……。

でも結局は、国内の法に守られた普通の投資が1番安心できるものでした。

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image by:fizkes / Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2020年6月11日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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