アトピー性皮膚炎患者に朗報。新薬「ネモリズマブ」有効性を確認

2020.07.26
by tututu
shutterstock_279553856
 

京都大学の研究グループは、アトピー性皮膚炎の新規治療薬「ネモリズマブ」が中程度から重度の患者のかゆみの改善と安全性を確認したと米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の電子版に発表した。今後、薬事承認申請を経て実用化を目指していくという。

「ネモリズマブ」の有効性を確認

アトピー性皮膚炎で悩んでいる方たちには朗報だ。特にかゆみが酷いという中~重度の患者には希望の光となるかもしれない。

この新薬は製薬大手の中外製薬(東京都中央区)が手掛けた「ネモリズマブ」。ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンによると、「軟膏などの外用剤で十分な治療効果を得られていない13歳以上のアトピー性皮膚炎の患者計215人を対象に臨床試験を実施。143人にネモリズマブを、72人に有効成分を含まない偽薬を4週間ごとに皮下投与し、16週間後に有効性と安全性を調べた」という。

その結果、偽薬を投与したグループは、「かゆみの程度が平均21.4%の低下」だったのに対し、ネモリズマブでは「平均42.8%の改善が見られた」という。気になる副作用については、「ネモリズマブによる重い副作用は確認されていない」としている。

多くの人たちを悩ませているアトピー性皮膚炎。まだ患者のもとにこの新しい治療薬が届くまでには時間がかかりそうだが、実用化を目指して大きな一歩を踏み出したようだ。

6月には新しい塗り薬が20年ぶりに登場

アトピー性皮膚炎に関する治療薬は、今年6月にも「コレクチム軟膏」が発売されている。こちらは塗り薬となるが、1999年11月発売に発売された「プロトピック軟膏」以来20年ぶりの新薬だ。

プロトピック軟膏は少し刺激が強いという人も多いが、コレクチム軟膏は刺激感や灼熱感が少ないのが特徴。痛みが弱いことから、顔面や頸部などのアトピー性皮膚炎の治療などに有用だと期待されている。

「ネモリズマブ」の実用化に高まる期待

アトピー性皮膚炎の新薬「ネモリズマブ」、治験で有効性を確認 京都大学

※いいじゃないか…素晴らしい。早く一般に処方されますように。 https://t.co/oFkeuYVVpd

— しろはや🐶アイサイホワイト (@SiroHaya) July 19, 2020

私個人も、子供の頃から苦しんできた #アトピー性皮膚炎 。今は症状は有りませんが、それでも大変嬉しく喜んだニュースでした。
→新薬「ネモリズマブ」、治験で有効性を確認 京都大学 #SmartNews https://t.co/kvepeK33mb

— MT_TOKYO (@MT_TOKYO_) July 19, 2020

アトピー持ちに超朗報。アトピー性皮膚炎の新薬「ネモリズマブ」、治験で有効性を確認 京都大学 #SmartNews https://t.co/nyu2mQmZsj

— KAKAMEN (@kakamen_1a) July 19, 2020

アトピー性皮膚炎の新薬「ネモリズマブ」、治験で有効性を確認 京都大学 https://t.co/L5TyIR7UEK
治験に参加したかった
早よ実用化早よ…

— カナン🗼🚝🔫 (@utasan_kanan) July 19, 2020

40年弱付き合ってるアトピー…ネモリズマブに心から期待したい。因みに今使ってる薬…「エバスチロン、スチブロン、デルモゾールローション」 #アトピー #ネモリズマブ

— 鹿児島のKEN (@Kagonoshima_KEN) July 19, 2020

マジか、俺は多分軽症だけど、治験協力したい。悲願だ。
アトピー性皮膚炎の新薬「ネモリズマブ」、治験で有効性を確認 京都大学 https://t.co/Z8hbM0CwpO

— phan (@phantom1641) July 19, 2020

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source : ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン

image by : shutterstock

print
いま読まれてます

  • アトピー性皮膚炎患者に朗報。新薬「ネモリズマブ」有効性を確認
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け