郡山の飲食店爆発、1人死亡 ガス漏れか、17人負傷―改装工事中・福島

2020.07.30
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by 時事通信


骨組みだけとなった店舗=30日午前、福島県郡山市

骨組みだけとなった店舗=30日午前、福島県郡山市

  • ガラスが割れた事故現場周辺の建物=30日午前、福島県郡山市

 30日午前9時ごろ、福島県郡山市島で「爆発音がした」と通行人から110番があった。県警や消防によると、「しゃぶしゃぶ温野菜 郡山新さくら通り店」で爆発事故が発生し、現場から男性1人の遺体が見つかった。少なくとも17人がけがをしており、県警郡山署はガス漏れが起きた可能性があるとみて詳しい状況を調べている。
 県警などによると、爆発事故が起きたのは市内の幹線道路に面した店舗。平屋の建物は全壊し、骨組みだけが残っている。新型コロナウイルスの影響で休業し、31日の営業再開に向けて改装工事を進めていたという。
 しゃぶしゃぶ温野菜を子会社が運営するコロワイドは「事故発生時も工事が予定されていたとの報告を受けているが、引き続き詳細把握に努める」としている。
 17人のうち40代の女性2人が重傷を負った。自力で歩けない状態だが、いずれも意識はある。
 周囲の住宅や店もガラスが割れ、広範囲に散乱した。現場付近に支店がある東邦銀行(福島市)によると、現金自動預払機(ATM)の利用客2人と、開店準備中だった行員2人がけがをした。
 事故直後、周辺ではガス臭がしたため、同署が近隣住民らを避難させるとともに現場付近への立ち入りを規制した。
 現場から約50メートル離れた場所にあるシステム開発などを手掛ける「ニノテック」の男性社員(59)によると、事故直後に真っ白な煙がもくもくと上がっていたという。「ドーンという音がして揺れた。地震かと思った」と話した。
 現場はJR郡山駅から西に約4キロの住宅街。(2020/07/30-13:04)

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