今こそ安倍総理に「脱中国」が求められるワケ。辞めないならば仕事を果たせ

kitano20200824
 

大叔父である佐藤栄作氏の記録を抜き、総理大臣としての連続在職日数が憲政史上最長となった安倍首相。新型コロナウイルス感染症への対策や落ち込んだ景気浮揚など取り組むべき課題は山積している状況ですが、識者は首相のこれまでの「働き」をどう評価し、今後どのような外交バランスを取るべきと見ているのでしょうか。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、改めて首相の業績を振り返るとともに、歴史的評価を地に落とさぬため「絶対に避けるべきこと」を考察しています。

安倍総理、連続在職日数【史上最長】について

安倍総理、8月24日で連続在職日数が2,799日になり、史上最長になったそうです。今までは、総理の大叔父、佐藤栄作さんが記録保持者でした(とはいえ、まだ8年も経っていません。世界レベルでは、全然長くないでしょう。アメリカ大統領が二期務めたくらいです。ちなみにベラルーシのルカシェンコは、26年大統領をやっている。プーチンは16年。(08~12年は首相でした)メルケルは、15年)。

皆さん、安倍総理は、いかがでしょうか?RPEの読者さんでも、かなり意見がわかれると思います。私自身も複雑です。いろいろと、いいたいことはあります。消費税引き上げ、3K外国人労働者の大量受け入れには、ずっと反対してきました。「出生率1.8」の公約には、ほとんど何も取り込んでいない気がします。

とはいえ、私は2015~2017年、総理の事をかなり支持していました。なぜかというと、総理が中国の「反日統一共同戦線戦略」を無力化することに成功したからです。その裏歴史の詳細を山盛り証拠つきで知りたい方は、こちらをご一読ください。

● 『中国に勝つ日本の大戦略』北野幸伯/扶桑社

しかし、2018年に米中覇権戦争がはじまると、かなり心配な動きをするようになりました。具体的には、中国との関係を、過剰なまでに改善するようになった。その行動が同盟国アメリカからは、「裏切り行為に見える」とは、全然考えていないようなのです。

2019年6月には、習近平に「来年桜の咲くころ、国賓としてお越しください」といい、親密ぶりをアピールしました。米中覇権戦争がはじまっているのに、同盟国の敵の長を、国賓として招く?????「ウイグル人100万人を強制収容している」国のトップを、天皇陛下に会わせる???私たちはこの動きに反対で、皆さんに何度も「官邸にメールを書いてください」とお願いしました。不幸中の幸いというか、新型コロナで、習の国賓訪日は延期になっていますが。

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