これから株式市場はもっと上昇するのか? それとも、そろそろ限界が近いのか? 無料メルマガ『ハロー株式』で、興味深い話が紹介されています。
「私は投資家です」と自己紹介してみる
私たちの周りでは、相場の変調を暗示するようなちょっとした変化が起こっているものです。
例えば、著名ファンドマネジャーのピーター・リンチは「カクテル・パーティー理論」として次のような話を紹介しています。
パーティーに出席した際、職業を尋ねられて「投資家です」と答えると、相場が低迷中であれば、聞いた人は少しうなづくだけですぐに話題を変えてしまうか、近くにいた医者に話しかけたりする。
ピーター・リンチはこのような場合は、相場上昇の兆しだとしています。
次の段階は、職業を答えると、すぐには医者のところへは移らずに、株式投資がどんなに危ないものかを説明してくるというものです。このころ相場は15%前後上がっている頃だとしています。
第三段階では、相場は3割程度上昇しており、人々は医者のところへは移らず、一晩中株の話を聞きたがるというもので、自分の経験を披露したがる人が増えるのもこの時期の特徴だそうです。
最終段階では、今度は皆がどの株を買うべきか教えたがり、医者でさえも銘柄を薦めてくるようになります。この段階になると既に相場はピークを過ぎている、とピーター・リンチは断言しています。
原理は「靴磨きの少年」と同じ
似た話として、株式投資で莫大な財産を築いたジェセフ・P・ケネディ(第35代米大統領ジョン・F・ケネディの父、元駐日大使キャロライン・ケネディの祖父)は1929年の相場大暴落直前に売り抜けたことで知られていますが、靴磨きの少年が得意そうに自分の相場観を話しているのを見た時に相場の天井を悟ったとの話が伝えられています。
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