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放尿vs覚醒剤!? 案外わるない「24時間テレビ」に見たお笑い復活のカギ

1978年に番組がスタートし、今年で43回目を迎えた「24時間テレビ」。ネット上では、その「偽善的」と指摘されるような内容や、出演タレントへのギャラ疑惑などをネタに叩かれることが多く、テレビとネットという対立軸においてもよく取沙汰される番組のひとつである。

そんな「24時間テレビ」だが、今年も高視聴率を記録した模様だ。8月22日・23日にかけて放映された今年の「24時間テレビ」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、メイン会場の両国国技館は無観客に。また、お馴染みのチャリティーマラソンなども中止となり、代わりにシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんらが、私有地のコースを周回する「募金ラン」が企画されるなど、例年とは少々異なった趣となった。

しかし視聴率のほうは、各媒体の報道によると世帯平均で15.5%、瞬間最高視聴率は番組終了直前の「募金ラン」ゴール場面で27.6%を記録するなど、高い視聴率をマーク。それに対してネット上では「まだ見てるヤツがいるのか」「ネットの敗北」といった声も上がっている。

禁断のシャブネタにネットが騒然

このようにテレビが「24時間テレビ」で盛り上がるなか、ネット上ではとんねるずの石橋貴明さんが自身のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」にて公開された、パロディ動画が話題となっている。

23日に公開された「24分間テレビ ~石橋が地球を救うかも~24 MINUTES TELEVISION “ISHIBASHI MAY SAVE THE EARTH”」は、石橋さんがチャリティーマラソンよろしく、両国国技館へ向かって走る様子を“LIVE風”に映し出すも、本家の「24時間テレビ」で今年はマラソンをやっていないことを伝えられたのをきっかけに、石橋さんとスタッフが大揉めになるといった内容。

その番組中、バナナマンの2人やカンニング竹山さんなどから寄せられた激励が随時紹介されていたのだが、とくに笑いを誘ったのが元プロ野球選手・清原和博さんからの「貴さん、いつも僕に勇気と希望をくれてありがとう!僕が×××やめられたのも、今の貴さんが居たからです。NOシャブNOライフ!」というメッセージ。そのブラックジョークなのか素で間違えてるのか判別の付かないネタにネット上は大いに沸騰。動画再生回数のほうも早くも100万回を超え、まだまだ伸びそうな勢いだ。

フワちゃんは公式生配信でおもらし

いっぽう本家の「24時間テレビ」だが、ネットユーザーのことをもはや無視はできなくなっているのか、今年はタレントの指原莉乃さんらを起用した、いわゆる裏配信番組を展開。そちらはテレビのほうの時にして真面目な雰囲気とは異なり、終始ユルめな内容で進行していた模様である。

そんななか、大ハプニングを巻き起こしたのがYouTuberでタレントのフワちゃん。トークで笑いすぎてしまったことで、思わず大量の失禁をしてしまい、配信が一時ストップしてしまったのだ。

過去の出演番組で、笑いすぎると漏らしてしまう悩みを明かしていたフワちゃんだが、ネットとはいえ生配信中のハプニングに対し、自身のTwitterで謝罪のツイート。それに対し一部では「不快」「非常識」といった辛辣なコメントもありつつも、大多数は「面白かった」「一度検査しては」といった好意的な反応だった。

コンプライアンスが何よりも優先される最近のテレビ番組が失いつつある、ブラックな笑いや予測不能なハプニングで、本家であるテレビを凌ぐ反響と支持を得る形となった、ネット上の「24時間テレビ」界隈の配信や動画。とはいえ、コロナ禍で一時は放映自体が危ぶまれるなかで、大きなトラブルもなく無難に乗り切り、高い視聴率を得たテレビのほうも、その底力はまだまだ健在といったところだろうか。

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