どんな職種であれ、お金をもらっている以上はプロであり、いかなる困難に遭遇しようとも、最善を尽くすことが必要であることは言わずもがな。しかし、そんな「基本」を忘れてしまう向きも少なくないようです。今回の無料メルマガ『ビジネス真実践』では著者で人気コンサルタントの中久保浩平さんが、プロのビジネスマンが常に意識すべき心得とそうあるべき理由を記しています。
仕事を楽しむのがプロ
暗い顔やしかめっ面ばかりの人から人は離れていきます。辛気臭い場所や空間から人は離れていきます。特にこの時世…。
それとは逆に、笑顔の人のところに人は集まります。楽しそうにしている人のところに人は集まります。がんばっている人のところに人は集まります。活気のある場所や空間には人が集まります。
ですので、仕事を楽しんでいるとお客様がやってきます。応援や協力してくれる人が集まってきます。リモートやSNS上でも同じです。
ちなみに、仕事を楽しむというのは、ワイワイガヤガヤと「楽しんでいる」ということではありません。
- どんな目標にも前向きにチャレンジしたり
- 目的を達成するために汗かきながら取り組んでいたり
- 目の前のお客さんのために一生懸命だったり
それらを平然と当たり前にやっているということです。いわゆるプロです。
営業マンや販売員からお客さんがモノを買うとき、「本当に楽しんでいるなぁ、この人」って感じる人から商品を購入したいものです。
口先では「仕事、楽しいッスよ」なんて言っていても、心の中では「こんな大変な時期に仕事なんて楽しい訳ないじゃないか!」「いっぱいいっぱいなんだよ」「たださえ売れないのに、楽しめるわけないじゃないか!」などと思っている人には、「この人は成果、成績、自分の利益のために買って欲しいんだなぁ」などとお客さんは感じてしまいます。
「いやいや…だってさぁーー」などと反論をしたくなる人もいるでしょう。でも、反論する人に限って、コロナが収束し元の景気状況に戻ったり、ノルマが無くなったからと言って、突然仕事が楽しくなって急激に営業成績を伸ばすか?っていうと、絶対にそんなことはありません。
ノルマがなくなったり、景気が良くなったところで「うちの商品は力がないから…」とか「うちの会社はまだまだ知られていないから…」など言い訳をするのがオチです。
お客さんからお金を頂いたり、会社から給料を頂いている以上、誰もがプロです。プロだからこそ、言い訳なんてせずに目的に向かって仕事に取り組む必要があります。
例えば、プロの料理人が、「材料費、いくら使っていいよ、って言われたらいくらでもメニューは増やせるし、もっと旨い料理も提供できるのに~」などと言っているのと同じです。そんな自称プロの料理人に「給料を払いますか?」ってこと。限られた食材、材料費で創意工夫し最高の一品をお客様に提供し喜んでもらう、それが楽しいって感じることができるのが、本当のプロの料理人です。
プロであるからこそ、どんな環境や場面であっても出来ない、やらない、言い訳を探すのではなく、ノルマに対してどう取り組み結果を出すか?とノルマがあるからこそ自分で考え取り組む。売れないことを嘆くのではなく、売れるために出来ることを自分で考え取り組む。限られた予算の中で結果を出すには?を考え取り組む。大変な時期だから仕方がない、と嘆くばかりでなくこの時期をどう活かすか?を考え取り組む。
これがプロのビジネスマンです。お客さんは、あなたがプロであると見込んだからお金を払うのです。会社は、あなたをプロとして雇っているのです。それに応えられない、応えようともしないようでは、どこで何をしても結局は同じです。
プロ野球選手もビジネスマンも同じプロです。プロ野球選手は、当たり前ですが野球が大好きです。そのプレーする姿をファンに魅せるために、日々鍛錬を積んでいます。
ビジネスマンも自分の仕事をもっと好きになりましょう。その姿をお客さんに見て頂きましょう。そして、そのことを楽しいと思えるくらいに日々考え取り組んでいきましょう。
お客さんは、楽しんでいる人に寄っていくことで、自分も楽しむことが出来ます。社内のみんなも楽しんでいるあなたを見て刺激され好影響をうけるはずです。
■今日のまとめ
「仕事を楽しむのがプロである」
- 仕事をしていて楽しいと思えることはどんなことか?最低5つ列挙する
- 挙げたことの理由をそれぞれ書く
- 上記2点を社内で発表する。さらにそのことをお客さんにも伝えるにはどんな工夫ができるか?考えまとめる
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