ペットも猛暑で熱中症の危険。犬や猫に与えるべき「水の量」は?

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今年の夏は35度以上の猛暑つづき、ペットの暑さ対策が不可欠です。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では今回、著者で獣医師の佐藤先生が、ペットの犬や猫が熱中症にならないために必要な水の「量」と、水をおいしく飲ませるためのコツをアドバイスしてくれています。

この猛暑! 犬や猫の「体内水分量」に要注意!

暑い日が続いています。気温が30度も超えることがありますよね。熱中症で体調が悪くなる犬や猫が今年は非常に多いです。

実は犬や猫の身体を構成する成分のおよそ60~70%が「水分」です。

体脂肪やタンパク質が体重の10%程度失われても生きれいられますが、水分量が体重の数%失われると死に至るという恐ろしい事になります。

そのため、お水を飲める工夫やお家での環境を飼い主さんご自身が心がけて欲しいです。

今回は、そのひと工夫をお伝えしていきたいと思っています。

1)あなたは知っていますか?犬や猫が必要なお水の量とは

身体の水分が失われるのは、排泄(糞・尿)だけの行為だと思っていませんか?

実は、呼気による肺からの蒸散、唾液、などによっても失われていきます。

それらを考えて見ると目安として、水として飲む量は下記となります。

犬:40~60ml
猫:20~45ml

犬猫共に体重キロにつき100mlを越す飲水量は過剰摂取になるので異常に飲む犬や猫がいれば、病気を疑わないといけません。そうでなければ、このくらいを目安にして下さい。

2)犬や猫がおいしく水を飲む最大のポイント

猫の場合は、流水が好きで水道から出してしばらくしたらお水を飲んだと言うお話を良く患者さんからもお聞きします。そう言ったことをやって見るのも1つポイントです。

犬の場合には「臭い」で飲む子もいます。

例えば、キャベツを細かく切ってお水を入れてレンジで温めて「キャベツスープ」を作ります。

ぬるま湯の暖かさでしたら、臭いもするので水分を取る子もいます。

まとめ

水分は本当に大切です。

特に高齢の子は歳を重ねるほど、身体の水分量が自然と減るものです。

高齢の子は特に気つけてあげて下さいね。

image by: Shutterstock.com

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satoutakanoriペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

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