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ハルヒ=昭恵?「涼宮ハルヒ」新作発表に沸くネット上で囁かれる珍説の根拠

「涼宮ハルヒ」シリーズの完全新作となる「涼宮ハルヒの直観」が、角川スニーカー文庫から11月25日に発売されるというニュースが、ネット上で話題となっている。

「涼宮ハルヒ」シリーズは2003年から連載が始まったライトノベルシリーズで、その第一作目である「涼宮ハルヒの憂鬱」は1年で10万部超のベストセラーとなり、その年のスニーカー大賞の大賞を受賞した。

さらに2006年のアニメ化によりその知名度が拡大し、舞台のモデルになった兵庫県西宮市周辺へのいわゆる“聖地巡礼”が流行したり、アニメ版のエンディングテーマだった「ハレ晴レユカイ」の“踊ってみた”動画が、当時人気だったニコニコ動画に大量に投稿されるなど、社会現象ともいえる人気ぶりとなった。

なおライトノベル版の前作「涼宮ハルヒの驚愕」の発行は2011年で、今回の「涼宮ハルヒの直観」は約9年ぶりの新作となる。

“ハルヒ直撃世代”も今や……

ネット上では新作発表を素直に喜ぶ声があがるいっぽうで、約9年というブランクに対して心配する声が意外に多かった印象だ。

「涼宮ハルヒ」シリーズが人気を博していた頃に中高生ぐらいの年代だった、いわゆる“ハルヒ直撃世代”。例えば最初にアニメ化された2006年に15歳だった少年少女も、いまや30代に届こうかという頃だ。自分が過去に熱狂した作品が、今の若者世代に受け入れられるかどうかというのは、その作品が好きであればあるほど、気になってしまうところだろう。

いっぽうで、「涼宮ハルヒ」シリーズが流行っていた当時の時代性について指摘する声も。

新型コロナウイルスの全世界的な感染拡大を受けて、部活動の制限どころか、学校自体が休みになる期間もあった昨今。そんな今までにない異常な状況下で学生時代を過ごす世代に「ハルヒ」の世界観がどう響くかは、とても興味深いところである。

第二次安倍政権時に新作は無し

このように、「ハルヒ」新作に対する期待と不安が渦巻くなかで、一部のファンの間で取沙汰されているのが、先日任期途中での辞任を表明した安倍総理との関連を疑う説だ。

第二次安倍政権がスタートしたのは2012年12月26日。対して「ハルヒ」の前作である「涼宮ハルヒの驚愕」が発行されたのが2011年6月15日だから、確かに第二次安倍政権の間に「ハルヒ」の新刊は出ていない。そして、安倍総理が突然の辞任を表明した今年8月28日から週末を挟んですぐの8月31日に、こちらも突如として新作の発売を発表している。

このような状況を根拠に語られているのが、「安倍政権の圧力で新刊が止められてた」「安倍政権総括から目を逸らすため」といった諸説だが、そこからさらに歩を進めたものとして話題になっているのが「安倍総理=ハルヒ原作者」説だ。

この説に対して、ネットでは「また、世界の謎が解決されてしまったのか…」「キョン→晋三 ハルヒ→昭恵 と考えるとしっくりくる」「モリカケってエンドレスエイトだったん?」「だめだ、これで合点がいってしまう俺が嫌だぁ!!!」といった様々な反応が。説の真偽を問うのはおいとくとして、長きに渡った安倍政権が突如終了したことのインパクトが、まだ色濃く残っているというところだろうか。

このように様々な想いや珍説でもって受け止められた「ハルヒ」新作発表の報。平成時代を代表するラノベ・アニメの名作が、時代を経た令和の世にどう受け入れられるか、注目が集まる。

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