「涼宮ハルヒ」シリーズの完全新作となる「涼宮ハルヒの直観」が、角川スニーカー文庫から11月25日に発売されるというニュースが、ネット上で話題となっている。
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「涼宮ハルヒ」シリーズ待望の最新刊が発売決定 ‼
待望の最新刊タイトルはコチラ!『涼宮ハルヒの直観』
11月25日発売決定!明日9月1日から各書店にて予約受付開始!https://t.co/iwegV7UVXW#涼宮ハルヒの直観 pic.twitter.com/rACbkV8wgx
— スニーカー文庫@9/1新刊発売!! (@kadokawasneaker) August 31, 2020
「涼宮ハルヒ」シリーズは2003年から連載が始まったライトノベルシリーズで、その第一作目である「涼宮ハルヒの憂鬱」は1年で10万部超のベストセラーとなり、その年のスニーカー大賞の大賞を受賞した。
さらに2006年のアニメ化によりその知名度が拡大し、舞台のモデルになった兵庫県西宮市周辺へのいわゆる“聖地巡礼”が流行したり、アニメ版のエンディングテーマだった「ハレ晴レユカイ」の“踊ってみた”動画が、当時人気だったニコニコ動画に大量に投稿されるなど、社会現象ともいえる人気ぶりとなった。
なおライトノベル版の前作「涼宮ハルヒの驚愕」の発行は2011年で、今回の「涼宮ハルヒの直観」は約9年ぶりの新作となる。
“ハルヒ直撃世代”も今や……
ネット上では新作発表を素直に喜ぶ声があがるいっぽうで、約9年というブランクに対して心配する声が意外に多かった印象だ。
ハルヒの直撃世代は30前後という事実
— -(窓口にいけ) (@PEPSIMA68770755) August 31, 2020
今ハルヒで沸いてる人たちって下の世代からどう見えるんかなって考えたけど、アニメハルヒ放映時にスレイヤーズを熱く語るおっさんを見るような感覚か。
— 森キノコ/SSF03歌姫 欠席 (@morikinoko8888) August 31, 2020
「涼宮ハルヒ」シリーズが人気を博していた頃に中高生ぐらいの年代だった、いわゆる“ハルヒ直撃世代”。例えば最初にアニメ化された2006年に15歳だった少年少女も、いまや30代に届こうかという頃だ。自分が過去に熱狂した作品が、今の若者世代に受け入れられるかどうかというのは、その作品が好きであればあるほど、気になってしまうところだろう。
いっぽうで、「涼宮ハルヒ」シリーズが流行っていた当時の時代性について指摘する声も。
『涼宮ハルヒ』シリーズは、阪神淡路大震災後に「青春って(外的要因―世情や災害など―に対して)こんなに脆いものなのか」「だったらせめてめいっぱい満喫しよう」と実感した世代としてはかなり響くものがあったんですが今の人たちにはどう見えるのかしら。
— 大久保ゆう (@bsbakery) August 31, 2020
新型コロナウイルスの全世界的な感染拡大を受けて、部活動の制限どころか、学校自体が休みになる期間もあった昨今。そんな今までにない異常な状況下で学生時代を過ごす世代に「ハルヒ」の世界観がどう響くかは、とても興味深いところである。
第二次安倍政権時に新作は無し
このように、「ハルヒ」新作に対する期待と不安が渦巻くなかで、一部のファンの間で取沙汰されているのが、先日任期途中での辞任を表明した安倍総理との関連を疑う説だ。
第二次安倍政権の間にハルヒ新刊が出なかった事実。
— K3@FGO残8.3 (@K3flick) August 31, 2020
ハルヒ新刊やっぱ安倍政権からの圧力で止められていたんじゃないかな
— マカビン (@re_omot) August 31, 2020
ハルヒ新刊発表で安倍政権の責任追及から目を逸らすのが目的かもしれません()
— おにぎりメロンパンダ (@scarlett_0128) August 31, 2020
第二次安倍政権がスタートしたのは2012年12月26日。対して「ハルヒ」の前作である「涼宮ハルヒの驚愕」が発行されたのが2011年6月15日だから、確かに第二次安倍政権の間に「ハルヒ」の新刊は出ていない。そして、安倍総理が突然の辞任を表明した今年8月28日から週末を挟んですぐの8月31日に、こちらも突如として新作の発売を発表している。
このような状況を根拠に語られているのが、「安倍政権の圧力で新刊が止められてた」「安倍政権総括から目を逸らすため」といった諸説だが、そこからさらに歩を進めたものとして話題になっているのが「安倍総理=ハルヒ原作者」説だ。
安倍政権の間ハルヒの新刊でなかったってことだよね?
そして安倍さんが辞任を発表した直後にハルヒ新作が発表、つまり谷川流=安倍首相説が濃厚— にらぴー⚖@skeb受付中 (@nira0129) August 31, 2020
谷川流、安倍晋三説
・ハルヒ9年半ぶりの新作→総理で忙しかったから
・「ただの人間には興味ありません」→総理への意欲
・長門有希→安倍晋三の選挙区には長門市がある。— 超ジュラルミンおじさん(24) (@ilovegrupan) August 31, 2020
この説に対して、ネットでは「また、世界の謎が解決されてしまったのか…」「キョン→晋三 ハルヒ→昭恵 と考えるとしっくりくる」「モリカケってエンドレスエイトだったん?」「だめだ、これで合点がいってしまう俺が嫌だぁ!!!」といった様々な反応が。説の真偽を問うのはおいとくとして、長きに渡った安倍政権が突如終了したことのインパクトが、まだ色濃く残っているというところだろうか。
このように様々な想いや珍説でもって受け止められた「ハルヒ」新作発表の報。平成時代を代表するラノベ・アニメの名作が、時代を経た令和の世にどう受け入れられるか、注目が集まる。
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