「バンクペイ」も新規登録停止 銀行系スマホ決済、本人確認強化へ

2020.09.14
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by 時事通信

 大手銀行や地方銀行、信用金庫などが参加するスマートフォン決済サービス「Bank Pay(バンクペイ)」が、新規の口座登録受け付けを一時停止した。運営元の日本電子決済推進機構(東京)が14日発表した。の電子決済サービス「」を悪用した預金の不正引き出し問題を受けて、利用登録時の本人確認を厳格化する。現時点でバンクペイの被害発生は確認されていない。
 バンクペイは、店舗に設置されたQRコードを利用者がスマホ画面で読み取るなどして決済し、代金は銀行口座から直接引き落とされる仕組み。はメールアドレスを使った認証のみで開設可能な仕組みが悪用された。バンクペイも事実上メールアドレスで登録が可能なため、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)やオンラインで本人確認書類を提出してもらう機能を追加するなどの厳格化措置を早急に講じる。
 一部金融機関については14日以降、登録済み口座での決済サービスの利用も停止する。再開時期は決まっていない。バンクペイでは今後、ワンタイムパスワードの導入などセキュリティー強化を徹底する方針だ。
 現在、114の金融機関がサービスを提供しており、全国約3500店舗で利用できる。(2020/09/14-12:32)

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