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セコマ?セーコマ?顧客満足度5年連続NO.1コンビニを巡る北海道民の分断とは

顧客満足度ナンバーワンコンビニの座は、5年連続で北海道民御用達のご当地チェーンがゲットする結果に――。

スーパーマーケットやホテル、銀行などの顧客満足度を調査している、公益財団法人日本生産性本部サービス産業生産性協議会によるJCSI(日本版顧客満足度指数)の第1回調査結果が発表され、コンビニ部門では札幌市に本社を置くセイコーマートが、顧客満足度ナンバーワンに輝いた。

「顧客期待」や「知覚品質」といった6つの指標と顧客満足スコアから算出される、この顧客満足度指数。セイコーマートは「顧客期待」「知覚品質」「知覚価値」「顧客満足」の4指標で1位となり、「推奨意向」「ロイヤルティ」の各指標で1位だったセブンイレブンを抑え、同調査において5年連続での首位を確保する形となった。

道民からは「当然の結果」の声があがるも…

全国的な知名度は低いものの、北海道内においては業界の最大手のセブンイレブンを上回る1000軒以上もの店舗数を誇るセイコーマート。低価格のPB商品を多種多彩にそろえ、また「ホットシェフ」と呼ばれる店内手作りの出来立て弁当や総菜の充実ぶりも、他の大手チェーンにはない強みである。

また最近では、大手チェーンがレジ袋を有料化した際に、バイオマス素材25%以上の袋を使用する経営努力で無料を継続するなど、意欲的な経営でも知られ、「もし上場していたら株を買いたい」という声もよく聞く企業である。

このように、北海道内においては高い知名度と親近感を誇るチェーンだけに、5年連続の顧客満足度1位の報に、おそらく道民と思われる方々からは「当然の結果」といった称賛の声が多くあがった。

しかし、そのようなセイコーマートへの称賛の声に対して、疑問を持つ道民も少なからずいる模様だ。

実際、今回の発表資料にある顧客満足度のスコア変遷を見てみると、セイコーマートが去年から今年にかけて横ばいなのに対して、セブンイレブンのスコアは上昇しており、両者の差が縮まる形となっている。

出典:JCSI

出典:JCSI

全国区のセブンイレブンと地元に愛されるセイコーマートによる、北海道内におけるコンビニチェーンの覇権争いは、今後さらに激しさを増していきそうである。

ネット上で過熱する「セコマorセーコマ」論争

そのいっぽうでセイコーマートに関しては、道民間を分断するひとつの根深い対立の火種が存在する。それが「セコマorセーコマ問題」である。

このように道民の間でも、セイコーマートのことを「セコマ」と呼ぶか、「セーコマ」と呼ぶかに分かれるというのだ。

ちなみに、セイコーマートの運営やフランチャイザーを行う会社は「株式会社セイコーマート」だが、その親会社の事業持株会社は、2016年に商号変更をした「株式会社セコマ」という名称。つまり、オフィシャル的には「セコマ」推しの模様なのだが、それに対して違和感を持つ層は結構多いようだ。

このような呼称のゆれが、北海道内の地域の違いによるものなのか、あるいは年代によるものなのかは、今後の詳しい調査が待たれるところ。ただ同じ北海道というエリア内においても、このようにユーザーからの略称が異なるというのは、それだけセイコーマートの存在が道民の生活に深く根ざしているという証拠と言っても間違いなさそうだ。

Next: セコマにはジンギスカン用の鍋も売ってる?

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