韓国「玉ねぎ男」後任のチュミエ法相も不正まみれ、3つの疑惑が発覚

kp20200918
 

文在寅大統領の最側近として入閣したチョ・グク法相が、数々の疑惑発覚により辞任に追い込まれたのは記憶に新しいところですが、その後任大臣も同じような窮地に立たされているようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、現地で報じられている秋美愛法相を巡る3つの疑惑を紹介。さらに権力を背景に悪事を働く新旧の法相を「人間のクズ」と厳しく批判しています。

秋美愛疑惑

今韓国では、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の子どもをめぐる特別恵沢(以下、特恵)疑惑が絶えない。秋長官は1985年にソ・ソンファン氏と結婚し、一男二女がいる。一人息子が軍隊服務時代に休暇関連の特恵を受けたという問題提起に続き、長女に対して(政治の)後援金使用と次女のフランスビザ関連疑惑も提起されている。

秋長官の三人の子ども全てに特恵問題が出ていることに関し、「公正」を重視する20代・30代など青年層が憤怒が隠せない状況だ。以下に朝鮮日報を土台にそれぞれの疑惑をまとめてみる。

1.一人息子の軍休暇特恵疑惑

秋長官の息子ソ・ジェフィ氏(ダンナがソ氏だから子供の苗字もソ氏となる)はKATUSA(カチューシャ=在韓米軍に配属された韓国軍)に服務していた2017年6月、23日間、部隊復帰なしで休暇を取り続けた。ソ・ジェフィ氏が軍病院の療養審査を受けず、部隊復帰なしに休暇を延長したことについて、「まったくもって正常でない特恵だった」という疑問が絶えない。またこの過程で秋長官夫妻とともに、秋氏が民主党代表時代にその補佐官が介入して請託したのではないかという疑惑も起こっている。

2.長女の運営する食堂で秋長官が政治後援金250万ウォンを使用

こうした中、17日には秋美愛長官が第19代国会議員だった当時(2014-2015年)、長女が経営していた洋食レストランで政治後援金として数百万ウォンを使っていたことが明らかになった。「国民の力」の趙守珍(チョ・スジン)議員室によると、秋長官は14年から約1年間で21回訪問し約250万ウォンを使ったことが分かった。支出形態は主に「政策懇談会」などと記録したが、休日にも5回使用していたことが分かっている。

秋長官の長女は2014年10月、ソウルの梨泰院(イテウォン)に手作りミートボールなど、米国の家庭料理を扱う洋食レストランをオープンして経営した。この食堂はケーブル放送の有名なグルメを紹介する番組にも登場した。1年後の2015年11月に廃業している。

政治資金規正法によると、後援金は個人的な家計の支援または補助の用途に使用できないことになっている。これに違反した場合、2年以下の懲役または400万ウォン以下の罰金に処せられる。しかし最後の使用時点から5年が経ち公訴時効は満了した状態だ。

3.次女のフランス留学ビザの迅速発給疑惑

2017年には当時、秋美愛議員室で補佐官として勤務したA氏が、秋長官の次女のフランス留学ビザと関連して外交部に請託したという疑惑も持ち上がっている。A氏はメディアとのインタビューで、「(秋長官の娘が)留学に行かなければならないが申請がおくれ入学の日は迫っていたので、早く処理するよう指示を受けたことがある」と語った。

その後、A氏は当時国会に派遣されていた外交部協力官にビザを早く出してほしいと要請し、フランス駐在韓国大使館の職員が電話をかけてきて状況説明もしたという。外交部は「現在、請託がどのように解決したかなど真相を把握している」と語った。

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