ピンチをチャンスに変えるのが「逆転の発想」ですが、ビジネスシーンにおいても大きな力を発揮するようです。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、常識的には不利と思われがちな状況を逆手に取ったアイディアを実践し、成功した事例を紹介しています。
近くに大型店
「近くに大型店ができたら、うちはダメかもしれない」
そう嘆く商店主が、結構おられます。いくつかの手立てがありますが、その中のひとつをご紹介します。
ある地方スーパーでは、近くに巨大ショッピングセンターができることを知り、意外な戦略を取りました。
その隣に引っ越したのです。
もし、いまの場所で営業を続けると、お客さまがショッピングセンターに流れることは確実です。そこで、その集客力を利用しようと考えたのです。ショッピングセンターに来た人が、“ついでに、隣でも見てみよう”となることを期待し、見事成功させたのです。いまでは、安定した売り上げを確保しています。
勇気のいる決断ではありますが、お店を潰すわけにはいきません。集客の基本は、「人のいる場所」です。
スーパーの近く
あるからあげ専門店チェーンでは、新規出店する際に決まりごとがあります。
「住宅街にあるスーパーの近くに出店すること」。
スーパーには、たくさんの人が集まってきます。しかも、住宅街なら、徒歩の人が多くいます。その近くに出店すれば、お店の存在に気づいてもらいやすくなるのです。
つまり、新規オープンの折り込みチラシやポスティングが不要になるということです。これは、経費の大きな削減に繋がります。
「スーパーの惣菜と競合するのでは?」という心配は無用です。
「専門店=美味しそう」は、消費者の心理なので、必ず立ち寄ってもらえます。
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