給食に神戸ビーフ コロナで需要減、食べて応援―兵庫

2020.10.19
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by 時事通信


給食で神戸ビーフの焼き肉を頬張る兵庫県宝塚市立丸橋小学校の児童=12日

給食で神戸ビーフの焼き肉を頬張る兵庫県宝塚市立丸橋小学校の児童=12日

 新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込んでいる高級ブランド肉「神戸ビーフ」の消費を盛り上げ、兵庫県の畜産農家を応援しようと、県内の公立小中学校など1086校の給食で、10月から神戸ビーフの焼き肉やステーキが振る舞われている。
 企画した県食肉事業協同組合連合会によると、今年度内に1校当たり3回まで提供され、使われる精肉の総量は約60トンに上る見込み。費用約6億円は県が全額助成する。
 宝塚市立丸橋小学校では12日、肩もも肉をタレで調理した焼き肉が提供され、児童らは口いっぱいに頬張った。5年生の石塚悠人君(11)は「初めて食べた。ご飯と一緒に食べたら最高。毎日食べたいぐらい」と満面の笑みを浮かべた。
 神戸ビーフは兵庫県産の但馬牛のうち、霜降りの度合いなど厳しい基準を満たした肉だけが認定される。県連合会などによると、新型コロナ感染拡大前の枝肉価格は1キロ3000円台だったが、4月には2000円台に下落。外出自粛などで外食需要が減った影響を受けており、現在でも3000円まで届いていないという。
 「子どもたちには、素晴らしいものがつくられている兵庫県はすごいと思ってもらいたい」と話すのは県連合会事務長の清水陽一さん(46)。「今回、神戸ビーフを味わったことをきっかけに、将来の消費拡大につながることも期待したい」と力を込めた。(2020/10/19-13:31)

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