「握手の数がアイドルのカリスマ性を高める」が妄言ではないワケ

shutterstock_1499683646
 

握手会といえば、ファンにとってはアイドルをより身近に感じられる大切なイベントです。その握手会を揶揄するような発言をしてしまい友人を怒らせてしまったというのは、日本マイブレス協会代表理事の倉橋竜哉さん。倉橋さんは無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』で今回、その友人とのやり取りを紹介するとともに、彼が語った「握手の数がアイドルのカリスマ性を高める」という主張があながち間違ってもいない理由を記しています。

使うほどに増える

食べれば食べるほど肥えていく倉橋竜哉です^^;

「それって間接キスと同じじゃないの?」と言ったら、めちゃくちゃ怒られたことがありまして…。

以前、同年代の友人と食事に行ったのですが、そのときに「アイドルの握手会」の話になりまして、聞けば、大好きな…いわゆる「推し」のアイドルがいるそうで、握手会があれば、遠方でもほぼ必ず参加すると言っていました。

対象のCDを購入すると「握手券」が入っていて、握手をする権利が得られるとのこと。そして握手会の当日は一人のアイドルに対して、数千人が並ぶこともあるとのこと。なのでお客さん一人が握手できるのは、ほんの数秒だそうです。それでも数時間待ちはザラなのだそうで…。

それって最後のほうは、アイドルの女性と握手をしているというよりも、アイドルファンの男性たちと間接キスならぬ「間接握手」をしているのと同じじゃないの?と言ったら、…めちゃくちゃ怒られました(汗)。そんなことはない!と。

彼いわく、ファンが握手をすることで、アイドルのカリスマ性が増すので、より多くのファンが握手をすればするほど、そのアイドルから握手をしてもらう価値が高まる。握手をする相手が多いと、その価値が減るんじゃなくて、むしろ増えるのだとのこと。

なんか都合よく教育されているな…と思ったのですが、これ以上ツッコむとヤバそうなので黙っておきました(おいおい!)

でも、彼の言っていることが、あながちオタクの妄言でもないのかな…と思ったのが「ロイヤルタッチ」ということを知った時でして、13世紀~18世紀にかけて、イギリスとフランスの王様が行っていた「手当て」であります。病を患っている国民に対して、王様が直接その手を当てて癒やすわけです。フランスでは、フランス革命でルイ16世が処刑されるまで続いたとのこと。

当時、国民には王に手当てをしてもらう権利があると考えられていて、時に数百人、数千人が国王の手当ての列に並んだという記録が残っています。それだけの人が殺到するぐらいですから、気休め以上の何かしらの効果はあったのでしょうね。

これは私の個人的な推察ですが、おそらく王様になりたてで、手当てを始めた頃ってそれほど効果を発揮できないと思うのです。国民も「あの新米の王様は、本当に大丈夫?」と懐疑的に見ているでしょうから。

でも、何千人、何万人と手当てを繰り返していくと「あの王様の手当ては効果がある!」という噂が広まって、実際に効力を発揮するようになっていくのでしょう。やればやるほど、回数を重ねれば重ねるほど効果が増していくのです。

print
いま読まれてます

  • 「握手の数がアイドルのカリスマ性を高める」が妄言ではないワケ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け