損得にこだわるほど損。誰もやりたがらない仕事で「厄払い」せよ

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誰しも人は損などしたくないものですが、「損して得取れ」とことわざにもある通り、損得ばかりを意識していてはビジネスシーンにおいても成功はおぼつかないようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、今まで誰もやりたがらないような「損」な仕事を避け続けてきた人が、一度はそんな仕事に取り組んでみるべき理由を解説しています。

ソントクばかり意識しない

人間のやる行為のそのほとんどは、やることで自分がトクをするはずだという計算があるものです。これは子供の頃に学ぶ、集団社会で生きるための知恵みたいになっているわけですよ。

誰しもみすみす自分がソンをするようなことをやりたいとは思わないですし、トクをするのなら真っ先にやりたい、やるべきだと考えるわけです。

ところがこれが行きすぎると、人間関係がギスギスしてくるわけですよ。

 ● ちょっと、そこの醤油を取ってくれる?

と頼まれて、

 ■ とってあげても良いけど、私にどんなメリットがあるのか教えてよ

なんて言われたらドン引くわけですよね。

そんなあからさまな態度の人はいないよ、と言われそうですが、行為の裏側にいつでも損得がちらつくような生き方をしていると、それは他者からは同じように見られるんですよ。

あの人は自分がソンをすると考えるから、○○をしたくないのだな。

そう受け取られてしまうんです。この発想は、都会の人では顕著でして、個人主義が行きすぎて、隣人の名前すら知らない状態だと、他の人のために無償で何かをしてあげる(それはつまり自分がソンをするということ)ことを躊躇するようになるんです。

特にビジネスでは、この考えが染みついてしまって、自分(イコール自社)がソンをするような立場や状況にならないように、細心の注意を払って合意をし、それを文書化して最後は契約書に落とし込むわけですから。

会社というのは組織でして、その仕事もいつかは他の人に引き継ぐわけで、その時に新しく担当になった人が窮地に陥らないように、契約でちゃんと縛っておくというのは理解できるんですよ。

ところが、この感覚を個人にも適用しようとすると、途端に人から嫌われます。こういうのを人望と言いまして、一定レベルの仕事というかスケールの何かをしようと思った時に猛烈に効いてくる要素なんです。ですから、そのレベルの仕事に携わったことがない人にとっては、全く気にする必要がないんです。会社で言えば、管理職以下のレベルで仕事をしているのなら、自分がソンをしないことだけ意識していても、それほど困ることはないでしょう。

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