日本の「バイデン」、各地で話題 特売に期待、盛り上げに知恵―副大統領候補も一役

2020.11.14
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by 時事通信


「ジョーバイデン」と読めるバス停「上梅田」を写真に収める岡崎寛さん=10日午後、山口県宇部市

「ジョーバイデン」と読めるバス停「上梅田」を写真に収める岡崎寛さん=10日午後、山口県宇部市

  • カマラ・ハリス氏が副大統領候補となり知名度を上げた沖縄市嘉間良の普久原毅自治会長=11日午後、沖縄県沖縄市の嘉間良公民館前

 激戦となった米大統領選でジョー・バイデン前副大統領の勝利が確実となり、国内でも各地の「バイデン」が盛り上がりを見せている。大阪府では「バイデンセールを」と特売を期待する声が上がり、低迷が続く山口県のバス運行担当者は「利用客増につなげる」と意気込む。沖縄県では副大統領候補も話題提供に一役買っている。
 音読みが「バイデン」となる大阪府の繁華街「梅田」。ほぼ毎週通うという会社員岡田絵美里さん(24)=神戸市=は「遊ぶところが多い。ぜひバイデンさんにも来てほしい」と笑顔を見せる。地下街も迷わないほど足を運ぶという契約社員の40代女性=兵庫県尼崎市=は「飲食店がバイデン(バーゲン)セールをすればにぎわうかも」と期待を寄せた。
 山口県宇部市のバス停留所「上梅田(かみうめだ)」は、音読みで「じょうばいでん」となる。帰省で兵庫県加西市から訪れた無職岡崎寛さん(64)は「いい記念になった」と案内板を写真に収め、笑顔を見せた。
 新型コロナウイルスで利用客低迷が続くが、市交通局の古谷信弘交通事業課副課長(45)は「話題はチャンス。乗車のきっかけになる企画を考えたい」と力を込める。同局はすすけていた標識を新品に交換。「ジョーバイデン」とカタカナで読み仮名を振った停留所の写真を缶バッジにするなどの検討を始めた。
 副大統領就任が確実視されるカマラ・ハリス上院議員のファーストネームと読みが同じ沖縄県沖縄市嘉間良(かまら)。玉城デニー知事は「招聘(しょうへい)して女性リーダーのサミットを開催したい」と親近感をアピールする。
 「コロナで沈んだ状況の中で皆が笑顔になっている」と声を弾ませるのは、普久原毅自治会長(61)。地元への訪問を期待すると共に、「女性サミットとなれば公民館を提供したい。4年後には大統領候補になって」と目尻を下げた。
 嘉間良は米軍嘉手納基地のすぐ近くに位置する。同会長は「沖縄の米軍基地を少しでも縮小してほしい。地元の声に耳を傾けて」と付け加えた。(2020/11/14-13:35)

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