韓国法相がSNSで報復予告。「玉ねぎ女」の暴走に検事ら一斉蜂起

kp20201117
 

韓国マスコミから「玉ねぎ男」と呼ばれたチョ・グク氏の後任として法相に就いたものの、その後すぐに複数の疑惑が噴出し批判にさらされていたチュ・ミエ氏。そんな彼女が今、韓国法曹界を大きく揺るがしています。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、民主化以降一度しか発動されてこなかった「捜査指揮権」をチェ・ミエ氏が既に3度も、しかも自身と政権を守るために発動したという事実と、その悪質なやり口に対する検事たちの嘆きの声を紹介しています。

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最近の韓国

11月16日0時現在、コロナ累計感染者数は2万8,769人(前日から223人増加)となっている。日本のほうも最近増加率がかなり増えているが、韓国も200人台がこのところ数日続いていて全体に危機感が醸成されている。1日の発生が200人をこえるというのは、10か月ほど前のコロナ初期以来、初のことだ。

米大統領選挙が、民主党(バイデン)の不正があとからあとから暴かれてきており、テレビの報道とは裏腹にバイデンが窮地に立たされる結果になるような様相をきたしている。ナンシー・パウエルという辣腕弁護士がトランプ陣営に加わってくれたことで、トランプは俄然勢いづいているといってよいだろう。中国共産党との結びつきの強いバイデンが米大統領になったら米もそうだが、日本もかなりやばい時代になるものと思われる。台湾も尖閣も全部中国共産党の支配下に抑えられる可能性が限りなく高くなろう。トランプのことをバカだ人格破壊者だと頭から彼を見下す群れがいるけれどもトランプは決してばかではない。彼のやってきたことを色眼鏡ではなく純粋にみてみるとすぐにわかる。メディアの報道に騙されてはならない。

さて、韓国(以下の内容は筆者愛読の朴斗鎮TVの内容をまとめたものである)。連日こちらの話題は、チュ・ミエのことだ。前法務部長官がチョ・グクだった。いわゆるたまねぎ男として有名だ。彼のあとを継いで今年1月に法務部長官=法務大臣に就任したのがチュ・ミエ。こちらではたまねぎ女としてすでに有名だ。いろんな疑惑があとからあとから出てきているからだ。

今彼女は、人事権濫用で粛清人事を繰り返している。ここで人事権というのは、検察の人事を検察庁長官がやるのではなく法務大臣がやるということ(法に違反しているのだが)。目的は検察庁長官=検事総長であるユン・ソンヨル氏の手足をしばること。

ユン・ソンヨル氏は、もともと文在寅の要請をうけて検察総長になったのだが、文在寅に都合の悪いこともバンバンその罪をあばき、与党も野党もなくただ純粋に法のもとに悪を撲滅してゆこうとするその姿勢は、まさに検察官の鑑のような存在となっている。こういう検察官がいるなら、国に対する信頼も増すというもの。

今、このユン・ソンヨル検事総長を一番煙たがっているのがチュ・ミエだ。自分の息子の不正(チュ・ミエの息子の軍服務時の不正)などをバンバン暴いているからだ。最近は、ライム事件(1兆5,000億ウォン=1千数百億円の詐欺事件)で政府与党と大統領府関係者の名前が出てくるや突然3回目の指揮権発動を行いユン・ソンヨル総長の捜査権を剥奪。この背景には前秘書室長イム・ジョンソクなどハニャン大学(漢陽大学)卒業生らが深く関与したといわれているもう一つのファンド詐欺事件オプティマス事件を事前に遮断する狙いがあるとみられている。オプティマス事件では5,600億ウォン=460億円の詐欺被害が出ている。これがモロに暴かれると、文在寅にとっては強烈なカウンターとなる。

3回目の指揮権発動がなされたのは10月19日。韓国の民主化後に指揮権発動がなされたのは4回ありそのうちの3回がチュ・ミエによるもの。いかに多いかがわかる。指揮権発動とは検察庁長官ではなくて法務大臣が直接検察に指示をだして検察をコントロールすること。ユンソンヨル検事総長の手足を縛るだけでなく彼をを事件に巻き込み排除することがメイン目的。そのため、ユン・ソンヨル総長の義母の問題を蒸し返している。義母の問題は、数年前に現与党である民主党によって(つまり文在寅政権側によって)「なんの問題もなし」と太鼓判を押されていた問題なのである。

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