食レポ芸人に学べ。ビジネスマンが知るべき「生き残りの創意工夫」

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競争の激しさから考えても「レッドオーシャンの極み」と言える芸能界。そんな世界で生き残るには、「凡人にはない思考法」が必要なようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、とある番組で知ったという食レポを極めたタレントや芸人の「創意工夫」の数々を紹介するとともに、深く考えることの重要性を記しています。

より深く考える

芸能界に生きる人たちって、我々サラリーマンに比べて非常に厳しい立ち位置で生きていると思うんですよ。サラリーマンならビジネスで成果を出せば、それだけで人生がポジティブな方向に動くわけです。そして成果を出すメソッドはたくさん公開されていますし、その多くはちゃんと機能するわけです。

ところが芸能界というのは、何をどうしたら売れるのかが全く分からない、方程式が立てられない世界なんですね。おまけに過当競争で、新規の参入者も多く、それに比べて生存できる人数が非常に少ないという、プロスポーツと同じくらい厳しい世界なんですね。

そんな世界でどうやって彼らは生き抜いているのか、売れるために、売れ続けるために何をやっているのか?ということに猛烈な興味があるんです。そんな目であの世界を見ていたら、先日NHKのBSで、日本での食べ物番組の変遷みたいなテーマで特集をやっていたんです。

これはグルメ番組に限らず、料理の作り方を紹介する番組、大食い番組、世界のゲテモノを食べたり、売れない飲食店を再生させるなんてヤツも含まれます。その中で、食レポと言われる人たちがいるんですね。このような料理番組で実際に料理を食べて、それを視聴者に紹介するという仕事です。

芸能界の位置づけとしては、決して一流の芸人でも、特別高いギャラをもらえる役どころでもない、なんとなく太ってて、食いしん坊で、出て来たモノを美味しそうに食べたら良いだけの簡単な仕事だと思っていたんですよ。

ところが、さすがに芸能界で生きている人たちは、我々サラリーマンの世界にいる人たちとは一味違うんですね。あのレベルの仕事と言ったら叱られますが、一流とは呼びにくい領域の仕事なんですが、それでもその分野で10年以上も仕事をしている人たちって、凡人が考えないことを考えているんです。

カメラの前で料理を見せるというただそれだけのことでも、器に添えた両手を広げることで、カメラ写りが良くなるとか、もぐもぐと食べているところをカメラに写さないために、咀嚼する時にはさりげなく横を向くとか、食べ物が美味しく見えるように、トンカツは左端から順番に食べるとか、出された料理をひとくちだけ食べるために、カレーや丼物には手を付けない(全部食べ切らないと如何にも不味くて残したように見えてしまうから)とか。

また自分のキャラも良く理解していて、デブで食いしん坊というイメージを持たれている食レポの人は、ソフトクリームは両手に持って、交互にクチに入れるなんて小技も開発しています。たくさん食べて汗を掻いていると美味しく食べているように見えるから、シャツは汗染みが透けるグレーを着るとか。

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