香港「民主の女神」周庭さんら収監。中国への身柄引き渡しはあるのか?

2020.11.24
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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香港デモ活動の中心的人物で「民主の女神」と言われた周庭(アグネス・チョウ)さん(23)のツイッター・アカウントの管理者が23日午後、周さんのツイッターを更新し、「今朝、周庭アグネスと黄之鋒ジョシュアたちは昨年6月21日に警察本部を包囲した件で出廷、裁判官は判決まで保釈を認めず、彼女たちを即時収監としました」と投稿した。周さんの他、ともに香港民主化運動の中心人物である黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さん(24)、林朗彦林(アイバン・ラム)さん(26)も収監されたという。周さんは19日に香港バプテスト大学を卒業したとツイッターで報告したばかりだった。

周さんは8月10日にも、中国に批判的な論調の新聞・雑誌を発行する香港メディア『壱伝媒(ネクスト・デジタル)』の創業者・黎智英(ジミー・ライ)氏(71)らとともに、香港国家安全維持法に違反したとして相次いで逮捕されていた。

今回の収監について、すぐに釈放とはならず、12月2日の裁判で判決が下されて量刑が確定するまで続くという。周さんらは8月5日、違法集会を煽動したとして有罪判決が言い渡されている。

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今回の周さんらの収監で気になるのが、やはり身柄を中国に送られないか、そして拷問などの刑罰を受けないか、という点だ。

今まで中国本土で民主化運動や反政府活動にたずさわり、長期に渡って収監されていた活動家たちの中には、マインドコントロールや拷問などを受けて別人のようになって帰ってきた例がある。習近平の顔が写ったポスターに墨汁をかけるというパフォーマンスを上海で2018年におこなった中国人女性が、中国当局によって精神病院に強制入院させられ、約1年半後に自宅へ帰ってきたときに変わり果てた姿となっていたことは、MAG2 NEWSでも既にお伝えした通り。彼女らの今後が心配だ。

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