菅氏は「輝きのない首相」 独紙が批判的論評

2020.12.01
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by 時事通信

 【ベルリン時事】30日付のドイツ高級紙・南ドイツ新聞は、首相について「輝きのない首相」と題する記事を掲載した。前政権の保守路線を継続する以外に「ほとんど野心がないように見える」などと批判的に論じている。
 記事は、菅氏が二酸化炭素(CO2)排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を表明した際には輝いたが、「それ以外には何があるだろうか」と指摘。日本学術会議会員候補の任命拒否問題でつまずき、観光支援事業「Go To トラベル」では国民から疑問の声が出ているとした。
 菅氏が電話会談でバイデン次期米大統領に北朝鮮による拉致問題解決への助力を要請したことに関しても、気候変動や国際紛争などが焦点となっている世界情勢下では「優先順位は落ちる」と主張。韓国への姿勢を含め、「日本第一主義的な見解」に固執し行き詰まっているのではないかと論評した。(2020/12/01-06:11)

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