遺族「疑問のみが強くなる」 笹子トンネル事故から8年―山梨

2020.12.02
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by 時事通信


中央自動車道笹子トンネルの事故現場付近の慰霊碑に献花する遺族=2日午前、山梨県大月市(代表撮影)

中央自動車道笹子トンネルの事故現場付近の慰霊碑に献花する遺族=2日午前、山梨県大月市(代表撮影)

  • 中央自動車道笹子トンネルの事故現場付近の慰霊碑に献花する遺族=2日午前、山梨県大月市(代表撮影)

 中央自動車道笹子トンネル(山梨県)で天井板が崩落し男女9人が死亡した事故は2日、発生から8年を迎えた。午前8時3分の発生時刻に合わせてトンネル近くで黙とうをささげた遺族は「8年たったが、どうしてという疑問符のみが強くなる」と思いを語った。
 同県大月市では、トンネルを管理する中日本高速道路(名古屋市)主催の追悼慰霊式が開かれ、宮池克人社長は「二度とこのような事故を起こしてはならないという深い反省と強い決意の下、さらなる安全に取り組む」と誓った。
 犠牲となった石川友梨さん=当時(28)=の父信一さん(71)さんは式後、「なぜ9人の命が奪われたのか。むなしさと切なさと悔しさが込み上げてくる」と語った。事故原因について、「本当のことを知りたいと努力してきたが、なかなか分からない。真相解明を続けたいが、途方もなく遠い道のりだ」と話した。(2020/12/02-12:26)

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