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5G関連株はもう終焉。次に来る「EV+自動運転」こそ大波に=田中徹郎

5Gへの注目が高まり、関連株は値上がりしています。しかし、皆が騒ぎ始めた頃にはブームは終盤でしょう。投資家が狙うべき、次に来る大波を考えます。(『一緒に歩もう!小富豪への道』田中徹郎)

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プロフィール:田中徹郎(たなか てつろう)
株式会社銀座なみきFP事務所代表、ファイナンシャルプランナー、認定テクニカルアナリスト。1961年神戸生まれ。神戸大学経営学部卒業後、三洋電機入社。本社財務部勤務を経て、1990年ソニー入社。主にマーケティング畑を歩む。2004年に同社退社後、ソニー生命を経て独立。

世の中が騒ぎ始めたらブームは終焉

僕が5G関連株を推奨しはじめて、2年以上が経ちました。最初このメルマガでそのアイデアを紹介した時、何人かの方にお叱りを受けました。

「あんた5G、5Gとよく言ってるけど、5Gはまだまだ普及しないよ。仮に予想通り普及したとしても、例えば工場の自動化や先端半導体などが実際に世の中に出てくるのは何年も先の話だよ」

だいたいこんな感じの反論でした。

でもあれから2年ほどたった今、5Gは日本株の材料になり関連銘柄は随分と値上がりしました。5Gをテーマにした投信の設定などもあり、中にはこれから5Gでひと儲けしようと目論んでいる人も多いのではないでしょうか。

でも、僕は世の中が騒ぎ始めたら、そろそろ賞味期限はお終いだと考えるようにしています。

株式投資はサーフィンに似ていると僕は思います。

大きな波にうまく乗れても、その波はいつまでも続くわけではありません。次にやってくる波をうまくとらえて乗り換えなければ、波と一緒にさようならです。

次に来る波は「EV+自動運転」

では、次にやってくる波は何なのでしょう。

僕はEVに注目しています、さらにEVと相性の良い自動運転というテーマを加え、「EV+自動運転」をひと括りにしても良いでしょう。

過去、EVや自動運転というテーマは何度か浮上してきましたが、一部の例外を除きここまでは思惑の段階だったと言えるでしょう。

これに対し、今はいよいよ企業業績に寄与する段階に入っていると思うのです。

イギリスは2030年までにガソリン車の販売を禁止しますし、中国も2035年までに同様の方向です。アメリカではカリフォルニア州が2030年に排ガスゼロですし、バイデンさんも環境対策を重視する方針です。

一方で、残念ながら日本の自動車メーカーはEVに乗り遅れつつあると言われます。日産は頑張っているようですが、トヨタやスバル、マツダなどは確かに少し遅れ気味のように思います。

でも株式投資という観点で見れば、少し違う景色が見えてきます。

Next: 自動車メーカーの出遅れは杞憂、日本にも「EV+自動運転」バブルは来る

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