やると決めたことを続けられない上に、できなかった理由を探してしまうという経験のある方、少なくないと思われます。そんな怠惰な自分を変える方法、ないものでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、サボることに対して人がしばしば行う「自己正当化」ができなくなるトレーニングをレクチャーしています。
怠惰を直すトレーニング
こんにちは。弁護士の谷原誠です。
私たちは、基本的に怠惰です。努力をしようとしても、すぐにくじけそうになります。「毎日勉強を1時間しよう」と決意しても、すぐに続かなくなります。
その際、必ず行われるのが、「自己正当化」です。
- 今日は仕事が忙しかったから、休みにしよう
- 上司に厳しく叱られて気分が乗らないから、休みにしよう
などと、サボることに対して自己正当化を行います。そうしないと、くじけてしまった自分を受け入れなければならないために、自尊心が傷ついてしまうからです。
偉大なベースボールプレーヤーであるイチロー選手も、くじけそうになったことがたくさんあったそうです。特に気持ちが不安定な状態にあった時は、普段続けていることを放棄したくなった、と言います。しかし、そこは「頑張って続けた」、ということです。
彼ほどの人ですら、頑張る必要があったのですから、もともと怠惰な私たちは、よほど頑張らなければ、努力を続けることができないでしょう。私たちがサボる時に行う「自己正当化」をしないようにするトレーニング方法があります。
その一つは、筋トレです。
但し、条件があります。
- 必ず決まった周期で行うこと
- 毎回、限界まで追い込むこと
- 記録をつけること
- 一人でやること
です。
たとえば、「今日はやる気がでないな」と思っても、結果を記録しますので、手を抜くと、前回の記録よりも劣った記録をつけなければならなくなり、自尊心が傷つきます。
他人とやると、他人の影響を受けますし、自己正当化の理由になったりします。しかし、一人だと、自分と向き合わなければなりません。
つまり、ごまかしがきかないわけです。自己正当化しようとしても、劣った記録をつける際の傷つく自尊心を考えると、全力を出さざるを得なくなるわけです。
私は筋トレのおかげで、自分をごまかして自己正当化する機会が減りました。筋トレでなくてもいいのですが、スポーツ全般というわけではありません。
- 必ず決まった周期で行うこと
- 毎回、限界まで追い込むこと
- 記録をつけること
- 一人でやること
この条件を満たすものであることが必要です。たとえば、長距離走は難しいのではないでしょうか。毎日全力を出し切っていたら、ヘトヘトですね。
限界まで追い込む、という部分は、全集中でもいいです。たとえば、「1分間で、●●を●回行う」(だんだん回数は増えていく)というものでもいいです。とにかく自分の全力を出す、ということです。
こういうごまかしがきかないことを習慣にすることで、イチロー選手には及ばないとしても、少しずつ怠惰な自分を矯正していくことができると思います。
今日は、ここまで。
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