日本で唯一の縁結び祈願所。心と心が結ばれる、石川県「気多大社」

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2019/11/27

肌寒い季節になってきました。こうなると人恋しくなってきますよね。思いが通じる相手への恋心であればいいですが、かなわぬ気持ちを抱えながら、もんもんと苦しい日々を送っている人もいるはず。

そこで今回はユニークな縁起物の縁おむすびを配布するなど、恋愛の聖地として知られる石川県の羽咋(はくい)にある「気多大社」(正式には氣多大社)を紹介します。

2003年に、2100周年を迎えた能登の「一の宮」

気多大社境内image by:気多大社

北陸に住んでいる人でないと、気多大社と聞いても、いまいちピンとこないと思います。しかし、気多大社は北陸ではかなり有名な神社。2003年には2100周年を迎えた能登の一の宮で、一の宮とは、

<各国の由緒あり信仰の篤い神社で、その国の第一位のもの>(『広辞苑』(岩波書店)より引用)

とあります。

引用文の国とは能登国がかつて属していた越中国を意味していて、越中で第一位の神社として広く信仰の対象となってきた場所なのですね。気多大社の名前の中にある「大社」という言葉も、神社の格を大中小で表したときの第一位の神社となります。

位置的には能登半島の西側の根元で、過去に「車で走れる絶景砂浜。全長8kmの「千里浜なぎさドライブウェイ」」でも紹介した千里浜なぎさドライブウェイの近所になります。能登半島国定公園にある休暇村能登千里浜の北側といった感じですね。

気多大社周辺の様子 image by:石川県観光連盟

羽咋市は羽咋川の扇状地でできていて、金沢に次いで国指定の文化財が県内で多い土地。その扇状地と緑の豊かな丘陵地が接する縁(エッジ)に気多大社があります。

背後は深い森です。そのうち約3万平方メートルの森は、江戸時代に加賀藩が保護した社叢(しゃそう)で立ち入り禁止の神域。1967(昭和42)年には国の天然記念物に指定されています。

気多大社空撮image by:気多大社

近年では日本海から吹き付ける潮風で森の緑がダメージを受けていると聞きますが、入らずの森の入り口にある鳥居周辺からでも、深い原生林の息吹が伝わってきます。森の中では樹齢およそ300~500年の広葉樹が見られるとか。1983年には、昭和天皇も訪れています。


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